消えることがない過去 ⑤
『お母さん…日曜の模試だけど…』
『最後の追い込みをするから土曜日から菜穂の家で泊り込みで勉強してくるね…』
最初は菜穂ちゃんの家に迷惑かけるから駄目!だと難色を見せていた母親だったが
娘の必死の願いにそんなに一緒に勉強したいなら…と渋々外泊を許可してしまう
真実は…
大事な我が子を卑劣な罠に陥れ弄ぶ将太に差し出している母親…否!!
さらなる真実は!!
将太に呼び出されたと思っているが背後には明日香を輪姦したメンバー全員が
数日前からセックスやオナニーを控えドス黒い精子を溜め込んで待ち構えていた!
しかも、本格的な固定ビデオに一眼レフ、緊縛用の荒縄ロープ
幼すぎる高校生には使えるはずがない極太なバイブ、巨大な注射器にグリセリンの原液
明日香の身体だけでなく精神的に正常を保つことができないような卑猥な器具が
待ち構えていた
地元で有名な暴走族上がりの不良グループに壮絶な輪姦され妊娠の恐怖に怯えながら
幼い知恵だけで懸命に解決しようと誰にも打ち明けることができないまま
将太の言いなりになって夏休み期間ほとんで毎日のように
犯され、男の精液を飲まされていた明日香
そんなことを知る由もない母親は大事な一人娘の明日香を野獣の餌として差し出してしまう
あの日…
将太が連中に明日香を泊りがけで連れて来い!と脅され
呼び出しに失敗すれば…
そう思うと自分の保身のため必死になって明日香を外泊させようと脅していた
「週末泊りがけで大人しく抱かれたらそれで最後にしてやる!」
そう告げられときは泊まりなんて絶対無理だと一度は拒否したものの
「二学期が始まっても俺から呼び出されていると授業も手につかないぜ!」
「最後にたっぷり抱かれたら開放してやるよ…。」
「それとも俺のチンポが気に入って離れたくないのか!」
そう脅され明日香は電話口で何度も何度も確かめる!
『本当に最後ですよね?』
『絶対!!絶対最後にしてくれるんですよね!!』
将太の胡散臭い約束でも信じるしかなかった…
輪姦され将太に呼び出されて以来、補講が手につかず
全く勉強が捗っていない
しかも二学期が始まってからも呼び出されたら…
間違いなく、親や友達にも気づかれる可能性が高まる
そう思うと将太の申し出に逆らえなかった
そして金曜日の夜
将太からの連絡に
『言われたとおり外泊するから絶対最後ですよね?』と
念押しする。
「あぁ~心配するな!」と返事する将太
が…
明日香を自分の思い通りにできた!という喜びよりも
安堵の声に聞こえ明日香はなんともいえぬ違和感を覚える
だが、将太が次々に要求してくることでその違和感が消し飛んでしまった
普段どおりの制服で来ること!
さらに中学時代のセーラー服を白のソックスまで持参!
下着は白!
『どうして?そんなものを…?』
「お前の中学時代を思い出して抱きたんだよ!」
(………!!こ、この変態男!)
あまりの非常識な発想に思わず口に出そうになるがグッと飲み込んで
我慢する…
(あと一度だけ我慢すれば…あと一度…)
自分にそう言い聞かせ土曜日の呼び出しに応じると将太との電話をさっさと切る!
運命の土曜日
補講は午前中で終わると大親友の坂井菜穂に頼み込んで親にアリバイ工作を頼む
『お願い!訳は月曜日話すから…』
菜穂は突然ともいえる明日香の願いを無にすることなく
苦笑しながら明日香の携帯を持って親と会話をする
きっと親は恐縮しているんだろう
菜穂は「いえ、大丈夫です!模試頑張ります!」と親が安心する言葉を並べる
電話を切ると感謝する明日香に笑顔で
「月曜日最初の出会いから全部おしえてよね!」
「まったく…相談ぐらいしてよ!」
どうやら明日香に彼氏が出来て二人で外泊すると勘違いしている菜穂だった
まぁそれが自然だろう~
まさか中学時代から付きまとわれ、当時から菜穂に嫌悪感を訴えていた将太に
思い出のあるセーラー服を持参して抱かれに行くとは想像すらできないはず
無理に作った笑顔で菜穂に別れを告げた途端足取りが重くなる
(今日で最後…今日さえ我慢すれば…)
自分を励まし指定された場所に行くとすでに将太の車が停まっていた
明日香を見かけると顔を左右に振ってさっさと乗れ!と催促する
ドアを開け助手席に乗り込みドアを閉める明日香…
この瞬間、明日香のさらなる地獄の日々が始まった…。
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