保管室での仕事を終えた足音が廊下を歩き、遠のいて行く時も物音一つたてずに私の腕の中で小さく震えていました。
私の鼻先と数センチと離れていない彼女の耳元周辺から良い匂いが立ち込めていました。
制汗スプレーと体臭の混じった甘い香り、昼間すれ違った時にほんのり香るあの匂いが私の何かを刺激しました。
気がついたときには彼女の耳たぶに吸い付き、甘く噛み、全体を舐めるように小さな耳を弄びました。
それでも麻衣子は僅かに体を痙攣させたぐらいで呻き声一つ上げません、彼女の口を塞いだ手の甲に弱弱しく押し殺し
た不規則な息が降りかかり生暖かい粘液が滴って行きました、何時の間にか彼女の頬も、私の腕も、麻衣子の涙と鼻水
で酷く濡れて汚れていました、私はこれ以上無いぐらいに興奮して、耳の裏からうなじに掛けて唇を這わせ、汗ばんだ
首筋を舐め、空いたもう片方の腕を細い腰に這わせました、細く頼りないほど華奢な肉好きなのにツルツルで柔らかい
肌が指に吸いつくようでした。
麻衣子の汗ばんだ肌を味わいながら腕を腰から脇へと滑らせても彼女は堪えるように体を震わせていただけでしたが、
胸元まで腕を這わせ、下着の上から小振りな膨らみを包み込んだ瞬間、思い出したかのように体を捻り、胸をまさぐる
腕から逃げるように体を丸め、やがて逃げられないのを思い出したのか動きを止めました。
私は構わず綿の下着越しに手のひらにすっぽり納まった小さな膨らみの柔らかな弾力を確かめました、
薄く小さな脂肪の塊が私の指に合わせて柔らかくひしゃげ、手の中で形を変えるたび漏れる麻衣子の息が、彼女の口を
塞いだ私の手を撫で、暖かい雫が指と頬の隙間に滲みました。
身体を丸め、震えながら大人しくうずくまる彼女の無反応をしばらく楽しんだ後、暗い更衣室に目が慣れたのを見計らい
私は立ち上がりました、彼女の口元を塞いでいた腕を放すと思い出したように息を吸い、大げさに荒い呼吸をはじめました。
うずくまる彼女の腰に両腕を廻し持ち上げると、力無く二つ折りになった細い身体と束ねた髪が私の腕からダラリと垂れ
下がり、荒い呼吸に合わせて伸縮する腹部の筋肉が巻きつけた私の腕の上で蠢いていました。
小柄で軽い麻衣子の身体を抱え更衣室の奥へと運びました、力無く垂れ下がった彼女の両足が床をズルズルと引きずるのも
お構いなしに暗い更衣室を進み、奥の細長いテーブルの上に彼女のか細い身体を積み上げました。
うつ伏せの上半身を狭いテーブルの上一杯に投げ出し、腰から下はだらりと垂れ下がって、ピクリとも動きません。
ブラインド越しに差し込む街灯の薄明かりがパイプテーブルの上に筋状に伸びて暗い部屋に捕らわれた彼女を浮かび上がら
せていました、背けた表情は見えず、束ねた髪が肩とテーブルの上に散らばり、下着姿で後ろ手に縛られた上半身がテーブル
にへばり付くようにグッタリと横たわっていました、死んだように動かない彼女を見下ろしながら目の前のコレはもしかして
人形なんじゃないかとボンヤリ思い始めた頃、人形のような麻衣子からすすり泣く声が聞こえ、縛られた腕がもがく様に蠢き
だしました。
私は何故か嬉しくなって彼女の片腕に手を廻し、ゆっくりと折れそうに細い二の腕を引き上げました。
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