背中にへばり付いた髪を払いのけ、華奢な体に辛うじて巻き付くブラのホックを外すと、小刻みに震
えていた体が瞬間的に硬直しました、間髪を入れずに、細い二の腕を鷲づかみにして一気に引くと、
小さな悲鳴を上げた彼女が机の上を滑り、机の足が床を引きずる耳障りな音と共に床に落ちました、
何とか足から着地してその場で座り込もうとする彼女の二の腕を更に掴み上げると、ヨロヨロと中腰
のまま近くの壁まで倒れ込む、壁を背にしたままズルズルと腰を落として怯えたようなうめき声を漏
らしながら床を蹴り、壁にもたれ掛かったまま伸ばした私の腕を振り払うように体を引きずって逃げ
ました。
彼女を部屋の隅まで追い込むと、ちょうど私の腰位まで堕ちた小さな首が、私を避けるように俯き、
見下ろす私の視線の先に彼女の頭頂部が見えました。
激しく左右に振る首を両手で押さえ込み、嫌がる彼女の頬にへばり付く髪を掻き集め、鷲づかみに
掴んだ髪を引き上げました。
普段は頬の輪郭をなぞるように綺麗に揃えている前髪を額の上で一まとめに掴み、乱暴に上向かせる
と噛み殺すような呻きと共に小作りな首が持ち上がり、麻衣子の苦痛に歪む表情が部屋の明りに照ら
されました。
赤く腫れぼった瞳に汗と涙で汚れた頬、四方に散らばる乱れ髪、微かに震える歪んだ口元には口紅の
赤い色がピエロのように間抜けに引き伸ばされて広がっていました。
数時間ぶりに明りの下で見た麻衣子の顔は、普段の職場とはまるで別人のようでした。
お世辞にも綺麗とは言えない変わり果てた麻衣子の醜態に何故か私の胸は高鳴りました。
髪を掴んだ腕を引き上げ、壁に押し付けると不自然に背筋を伸ばして、小さな悲鳴を上げました。
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