更衣室に明かりを灯し、部屋の中を見渡すと彼女のブラウスと靴が片方だけ床に投げ出され、
並んだロッカーの一つが開き、彼女の私物が覗いていました。
その私物の持ち主は更衣室の奥で子供がグズルように泣き続けていましたが、正直どうでも良くなって
いました、ほんの数時間前までは物音で他の社員にばれないように必死だったのに不思議です。
惨めに咽び泣く声を聞きながら開いたロッカーの中を覗き込みました、
私服の紺色カーディガンとクリーム色のチェニックが一つのハンガー垂れ下がり、その下に青と白の
縞模様のトートバックが放り込まれ、その上に無造作に畳んだ黒いレギンスをのせ、脇には未開封の
ストッキングが一枚転がっていました。
私は服の掛かったハンガーを取り出して、あー こんな服装だったと出勤時に見かけた彼女を思い返し、
シフォン生地のチェニックに触れました、遠目には分からなかった胸元のレースや裾の細かいフリルを
指で確かめながら、彼女の服は思ったより小さいなと思いました。
部屋の奥から聞こえる彼女の咽び泣く声が、嗚咽に変わるのを聞きながらロッカーの中の服とバックを
持って奥の部屋に向かうと、机の上に仰向けに寝そべったままの彼女の醜態が明かりの下に照らされて
いました、ぐったりと横たわる細い体の腹部がしゃくり上げる呼吸に合わせてヒクヒクと痙攣し、汚れ
て巻き上がった胸元の下着も、腰のスカートもそのままに、パイプテーブルの上に横たわり、狭い机の
幅一杯に足を開き、机の両端から膝下をダラリと垂れ下げ、腹や胸、足も腕も所々灰色の埃で汚れ、
滲んだ汗で汚れた滴が白い肌にドス黒い筋を描いている姿を見て、公園で野ざらしのブロンズ像を少し
思い出しながら、そんな薄汚れた彼女の二の腕を引き上げ、机の上に座らせました。
意図的に私を避けるように捻る首がうなだれる様に垂れ下がり、小さな体が沈みこむ様に肩を落とすと、
束ねた後ろ髪が乱れてヘバリ付く汚れた背中と、後ろ手に縛られた細い腕が見えました。
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