瞼を開くと、私は薄暗い部屋の中に横たわっていた
床は板間で、首を動かすと壁際に棚があるのが見えた
棚には生活に必要なものは一つもなく、反対側の壁に重そうな木戸があるのを見て、昨夜の小屋なのだろうと思った
体には男物の上着が掛けられていた
水を掛けただけだとは思うが、体は洗われていた
全裸のままだなと認識する頃、少し膣が痛いと感じた
痛みを認識しはじめると掴まれた胸や腰もヒリヒリと痛みだした
全身がけだるかった
寝返ろうとして、右手が引けないのに気づいた
右手首には縄が巻き付けられ、その縄は部屋の棚の足元に繋がっていた
私は逃げず、体を動かさず寝転んでいた
どこからか差し込む光の角度が変わり、その色がオレンジに変わる頃、ガタガタと木戸が開いた
なぜか確信めいた思い込みが、それはあの、私を襲い小屋に連れ込んだ男だろうとささやいたのたが、現れたのは私を便器としか呼ばない男だった
男は私を見つめたまま少しの間だけ動かなかった
やがて木戸を閉めると、立て掛けてあったパイプ椅子を手に近づいてきた
男はパイプ椅子を開き、けれどすぐには座らず、私の顔の横にしゃがみこんだ
私の顔を何度かゆすると、肩に手をかけ私の体を起こした
気だるいままの体は、まったく動かさなかったせいか、伸ばすと痛かった
おい
と言われて顔を上げた
お前もうこのままだな
と言われた
私が反応しないままで動かずにいると、男は話し始めた
その内容は私についてだった
私は変態だと
しかもどうしようもない
淫乱で欲が歪んでる
普通はムリだ
その証拠に・・・と、男は私の右手を指差した
巻き付いていたはずの私を閉じ込めていた縄は、私が体を起こしただけで床に落ちていた
おそらくもともと縛ってもおらず、何回か巻き付けられていただけなのだろう
もしかしたら、寝返っただけでほどけたのかもしれない
男の指は縄を指差したまま、あんなコトされて・・・知らない男に気を失うまで犯されたのに、こんなのに閉じ込められるお前は、終わってると言った
だろ?と問われ、私は少し考えてコクンと、少しうなだれるようにではあるが頷いた
男の目は睨んでおらず、私は私だったが、考えたうえでなお頷いた
確かにその通りだと私は知っているからだ
自分を責める言葉など、自分で何度も繰り返した
絶望や嫌悪、後悔なんか何年もした
なのに私は、昨夜も来たのだ
終わってる
・・・どうしようもない
飼ってやるよ
言いながら男はパイプ椅子に座った
わきに鞄を起き、ズボンのベルトをカチャカチャと外した
ファスナーを下ろすとズボンとパンツを同時に脱ぎ捨て、左手で鞄を持ち上げた
私は男の右足の膝に2回キスし、体を前にずらして男の股間に自分の頭を沈めていった
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