【6】
会社に着くと、私はそのままトイレに入りました。スカートを捲くり、パンストと下着を下ろし、便座に腰をかけました。薄い水色の下着のクロッチの部分は、まだ少し染みが残っていました。
(また、触られた・・・)
抵抗しなかったこと、下着まで濡らしてしまったこと、その二つのことで私の頭の中は、いつも混乱していました。
(彼氏がいれば、こんなことにはならないのだろうか・・・。でも、そんなの・・・はしたない)
そう思い直したのですが、ウォシュレットで洗うだけでも力が抜けそうなほどに、あそこは敏感になっていました。
(帰ってから・・・)
帰宅してからのことを期待し、私は更衣室に向かいました。
しかし、その日はいつもにも増して、体の火照りは簡単には消えませんでした。
(どうしたんだろう・・・。生理前だからなのかな・・・)
終業後、私は寄り道もせずに、駅までの道を歩きました。少しでも早く、部屋に戻りたくて・・・。
夕方6時前のホームは既に、帰宅する乗客で混雑していました。電車が到着し、私はなんの躊躇もなく、車内に入りました。
朝と違い、帰宅時に痴漢に遭うことは、多くありませんでした。そのため、私は油断していたのだと思います。
電車が動き始めると同時に、私の右手に立つ男の手が太ももに触れてきました。
(えっ・・・・)
痴漢は後ろから触ってくるもの、という私の常識が覆されました。
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俺は車内に入ると、女の右側にちょうど「Tの字」になる形で立ち位置をとった。女が声を上げないことは、今朝で確認ずみだった。偶然にも俺の右手を隠すように周りの乗客は背を向けていた。
俺は、女の前から指先を近づけた。中指と薬指にスカートの生地が触れ、更に太ももの弾力が感じられた。指の腹で太ももを感じながら、指を曲げ、指先で少し撫で上げた。女の眼が泳ぎ始めた。俺は更に右手全体を太ももに押し付け、ゆっくりと撫で上げる。スカートの生地がパンストにすれ、そのまま手の平が脚の間に吸い込まれそうになる。
(良い感触だ・・・)
女の表情は、明らかに動揺している。そのまま脚を撫で上げ、指先で下着のラインを探した。腰の辺りから、見つけたラインをゆっくりとなぞり、脚の間に手を伸ばしていくと、女は脚を閉じることで抵抗を見せた。
(その程度の抵抗なんだ・・・)
俺は、女の股間付近の丸みをゆっくりと撫でた。薄いスカートの生地から、パンストの合わせ目、下着のクロッチが感じ取れる。
(いつまで、我慢出来るかな?)
女の顔が次第に赤みを帯びてくる。
指をゆっくりと股間に差し込む。キュッと締め付けてくるが、さっき程の強さではない。スカートの生地を股間に食込ませ、そのまま中指で敏感な突起の辺りを捏ねてみる。
(柔らかいあそこだな・・・)
女は下唇を噛み締めながらも、時折口を開けて息を吸い込んでいるようだった。
(ほらほら、もっと気持ちよくなりたいだろ?)
俺は、股間を引っかきながら、スカートをゆっくりとたくし上げ始めた。
はっ、としてこちらを見てくるが、その眼に怒りや軽蔑は感じられなかった。感じ始めた弱々しい女の眼だった。俺にしかわからない程度に首を振って、許しを請うてくるが、もう関係ない。
指先にスカートの裾が触れたと同時に手を差し込むと、「モワッ」としたスカートの中の熱気が感じ取れた。
パンストのザラッとした感触に包まれた太もも。そのまま手を上げていき、股間を撫で上げた。
女は下を向き、屈辱に耐えてる。パンストの上から割れ目を撫で・・・、クリトリスの辺りを執拗に捏ねていると、パンスト越しに下着が湿り気を帯びてくるのが感じ取れた。女は時折、両脚に力を入れ、俺の手を強く締め付けてきたが、すぐに耐え切れないように力を緩め、腰を小刻みに動かしていた。
「感じているのか?」
女の右耳にそっと声をかけた。
下を向きながらも、女は小さく首を振った。
「濡らしてるんだろ?」
俺はパンストを引っぱってずり下ろす。
女は腰を引いてそれを拒んだが、その力は弱かった。
俺は、手をパンストの中に差し込み、女の肌に初めて直接触れた。
汗ばんではいたが、滑らかで、しかも指に吸い付いてくるような絹のような肌だった。
暫くその感触を味わい、そしてパンティーのゴムに触れた。
「確かめてやるよ」
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