【10】
公園の隅にあるトイレの照明に導かれるように、私は近づいていきました。
そのトイレは、公園の場所柄には不似合いなほど、清潔感のあるトイレであることを、以前に散歩をした際から知っていました。夜間の虫を予防するために付けられたドアを開けると、オレンジ色の照明に照らされた手洗い場が3つ。鏡に映る自分の姿を横目に見つつ、私はその奥に並ぶ個室に向かいました。
コツコツと歩く私のヒールの音が、反響します。そして、後ろのドアが開く気配。
私は気付かないフリをして、最も奥の個室に入りました。
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俺は、一応周りも見渡して、女子トイレのドアを開けた。
ドアが付いていることは、俺にとって好都合だった。誰かが入ってきてもわかる、そして女の声も外に漏れにくい。
誰かが来る可能性は0に等しかった。女が声を漏らしても、周りは夜間閉鎖された工場。そもそも、心配する必要はなかったが。
中に入ると、女が奥の個室に入るのが見えた。ドアを閉める瞬間に俺もその個室に押し入った。
怯えた眼で女は振り返ったが、驚きの眼ではなかった。
(わかってたんだろ?)
そう思いながら、女をそのまま奥の壁に押し付け、後ろでに鍵を閉めた。
「大人しくしろよ」
俺は軽く女の首を押さえた。
「やめて・・・」
首を押さえる力を少し強めた。そんなことをしなくても、この女は抵抗しないのは、百も承知だったが。
「声を出すな」
女は怯えた目で俺を見ながら、数回頷いた。
俺はゆっくりと女の首から腕を外すと、ブラウスの上から、肩、腕を撫でていった。
「お願い・・・やめて・・・」
俺の手を弱々しい力で押さえている女の手を、体の横で壁に押し付けた。
「じっと、してろよ」
そう言いながら、女の首筋に唇をあてた。
「ふっ・・・、いい匂いさせてるじゃないか」
「いやっ・・・」
横を向く女の首筋、そして耳へと唇、舌を這わせた。
「感じてたんだろ?電車の中でも・・・」
そう囁き、右手でスカートの上から太ももを撫でた。
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「やめて・・下さい」
そんな事を男に言っても、止めてくれないのはわかっていました。
「気持ち良かったんだろ?」
男の手が体を這い上がり、ブラウスの上からそっと胸を撫でてきました。
「小振りだけど、感度が良さそうだな」
そう言って、胸を少し持ち上げるように触れてきた。
「乳首、立ててるんじゃないのか?」
私は首を振るのが、精一杯でした。そこは、コンビニを出た時から・・・、いえ、電車の中から痛いほどになっていたから・・・。
男の指がブラウスの上から、その乳首に触れてきました。
声が出そうなのを、唇を噛んで耐えるしかありません。
「ここか?・・・」
男の指が、頂の辺りを行ったり来たりしてきます。
「直接触ってやろうか?」
(だめっ・・・)
首を振っても、許されることはありませんでした。
ブラウスのボタンが胸元から、一つ、また一つ外され・・・、ブラウスの前を肌蹴させて・・・、キャミの下を男の手が這い上がってきました。
「いい肌してるじゃないか・・・。乳首、立ってたらどうする?」
「た・・・そんなこと・・・、ありません・・・」
「そうか、そりゃそうだよな。こんな可愛い女が、俺なんかに触られて、乳首立てるわけないよな・・・」
男の手がブラを上にずらし始めました。
「や・・・やめて・・・」
「立ってたら・・・、どうする?」
私は、男の眼に許しを請うしかありませんでした。でも、その獣の眼は許してはくれませんでした。
「立ってたら・・・、次は下を触ってやるよ」
首を振って許しを請う私を無視して、男の指が乳首を摘みました。
「あっ・・・、くぅ・・・っ」
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(へっ、可愛い顔して、コリコリじゃないか)
「ほぉう、これでも立ってないんだ」
指が触れた瞬間でさえ、その乳首は固く尖っていた。それを親指と人差し指で摘むだけで、その固さは更に増していった。
「感じるのか?乳首が・・・」
もう一方の手もキャミの下から潜らせ、両方の乳首を親指と中指で摘み、人差し指で先を擦ってやった。
「気持ちいいんだろ?」
横を向いた女の耳を舐めてやると、女は眉間に皺を寄せながら、中指を噛んで声を耐えているようだった。
「下も、触ってやろうか?」
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