【9】
(だめ・・・声が出ちゃう・・・)
パンストの上からとは言え、下着を食込まされた状態でクリを捏ねられると、頭の中でいつも考えていたことが蘇ってきてしまいました。
(だめ・・・)
脚が崩れそうになるのを、股間を触る男の手の平に支えられるような状態で、快感の中に入っていってしまいました。
男の手が股間を離れ、パンストのゴムを掴むと、少し強引に引き下げてきました。
(あぁ・・・入ってくる・・・)
下着の淵を潜りぬけ、指がゆっくりと侵入してきます。
私のあそこは、男の指が来ることを待ち望んでいました。私の指とは違う、太く固い指で弄られる・・・。
(触れられてしまう・・・)
男の二本の指が割れ目を開き・・・、しかし中指が触れてくるところは、クリでもお○んこでもなく、その間をサワサワと触れてくるだけでした。
電車の揺れに合わせて、勝手に腰が動いてしまいました。でも、その男は軽く触れるだけで肝心なところには触れてきません。
(ど・・・うして・・・)
男を見上げました。男は薄ら笑いを浮かべると、私の右手を掴み、男の股間に押し付けてきました。
(や・・・やだ・・・)
私は手を引き抜こうとしましたが、強く押し付けてきて、そして下着の中ではクリを一気に捏ねてきました。
(あぁ・・・そんなにされたら・・・)
私は、たまらず男のあそこを握りました。
(大きい・・・)
久しぶりに触れた男性のものは、今までの彼よりは大きく感じました。ズボンの上からでも、先端の膨らみが分るくらいに・・・。
クリを刺激され、さらに男の股間を撫でることで、私の思考回路はどんどんと麻痺してきていました。
(これを・・・、入れられたら・・・)
あそこからどんどんと、熱いものが溢れてくるのがわかりました。その液で濡れた指で、クリとお○んこの入り口を捏ねられて、手には男のものを押し付けられて・・・
(あぁ・・・、だめ・・・、逝っちゃう・・・)
そう思ったとき、不意に男の指が止まりました。
(えっ・・・)
暫くすると、また指がゆっくりとあそこを弄り始めます。そして、逝きそうになると、また止められて・・・
また弄り始めたとき、私はもう我慢が出来ませんでした。
(お願い・・・、逝きたい・・・、こ・・・れが・・・、欲しい・・・)
男のあそこを強く擦ることで、男に気付かれないように、達しようとしました。でも、体の震え、硬直で男に気付かれてしまい・・・。
そして、とうとう私の降りる駅に到着するアナウンスが車内に流れてきました。男は、ゆっくりとパンストの中から手を抜き取ると、私のお腹で手を拭いました。
私は、逝かされなかった安堵感と、逝けなかった残念感を持って、ホームに降り立ち階段に向かいました。
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俺は、女から数歩後ろを歩いていった。夢遊病者のようにホームを歩き、エスカレーターにも気だるく乗っているようだった。
(さぁ、家まで我慢出来るかな?)
朝から雨の降る日は、女は自転車は利用しなかった。少し正気に戻ってきたのか、駅前から伸びる大通りを小降りになった雨を避けるように、傘をさしながらいつもの足取りで歩いていく。しかし、5分も歩くと周りの歩行者も少なくなってきた。
俺は、女の10数mほど後ろを、足取りを合わせて歩いていた。雨がやみ、傘をたたむ女。初秋の夕方の空は、天候のせいもあってか、深い夜の闇が広がってきていた。時々、濡れた路面を走る車以外は、女のヒールの音と俺の足音だけが響いていた。不意に女が振り返りかけた。しかし、そのまま道路脇のコンビニに駐車場を横断しながら入っていった。
俺も女に続いて駐車場に入る。商品を探しながら店内を歩く女が、ガラス越しに見える。そして、本棚越しに外の俺を見つけ、女の表情が強ばるのがわかった。
俺はそのまま店内に、入った。店員も防犯カメラも、俺は何も怖くなかった。そして、女に意識させるように、ゆっくりと店内を回り、本棚の週刊誌に手を伸ばした。
女は、本棚から離れ、手にした商品の支払いにレジへ向かった。そして、女が店を出るのを確認し、俺も後を追った。
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ガラス越しに、あの男の顔を見たとき、脚が竦みました。
(あぁ・・・、あの男だった・・・)
コンビニまでの道を、誰かが付いて来ていることは、気付いていました。でも、まさかあの眼の男とは・・・。
本棚から離れてレジに向かい、そして支払いをして・・・。その間、脚が震え、支払いをするときは指も震えていました。
コンビニを出て・・・、後ろで再びコンビニのドアが開く音がして・・・
(付いてくる・・・)
頭では走り出したいのに、体がいうことを聞きませんでした。だんだん、体の芯が熱くなり、そして・・・、あそこがまた潤ってくるのがわかりました。
(犯されるなんて・・・だめ・・・)
唯一、体がいうことを聞いてくれたのは、私の部屋へ向かう道から外れてくれることでした。
(部屋は知られたくない・・・)
しかし、その道は住宅街から離れ、私の足は寂れた町工場に囲まれた公園に向かったのでした。
(もう・・・、我慢できない・・・。一度・・・だけ・・・)
公園の砂利を踏みしめる音が、草むらから響く虫の音にかき消されそうでした。しかし、私の少し後ろから、同じように砂利を踏みしめる音が、付いてきていました。
その音は、確実に私との距離を縮めてきて・・・。
目の前には、私の体が目指す公園のトイレが近づいてきていました。
(一度だけ・・・、そう・・・、それで終わり・・・)
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