気がつくと自分の部屋で、全裸でベットに寝ていた。
腰も肩も足も痛くて、起き上がるのに苦労した。
左のほほが痛くて、手で顔に触れるとざらついた感触だった。
よたよたと起き上がり、よろけながら洗面台の前に立つ。
ひどい
顔にも胸にも、白く乾いた筋が何本もあった。
身体中が精液まみれだった。
恐怖がよみがえり、急いで浴室に入りシャワーを浴びた。
湯気がたち始めると、欲室内に男の匂いが充満した。
皮膚の上をヌルヌルした水が流れ落ちる。
私は両手で自分を抱きながら泣いた。
何十分もそうしていた。
浴室を出て、髪の毛を拭きながら部屋に戻り、私は絶句した。
そこは、私の部屋だった。
私が住んでいるマンションの中に私は立っていた。
泥酔した日とは違う。
私は気絶していたのだ。
ただそれだけでしかないはず。
なのに、あの場所から離れた私の部屋の中にいる。
あの日着ていた衣服は一枚も見当たらない。
へやのテーブルの上には白いカバンが置かれ、その脇に部屋の鍵が置かれていた。
私は床に崩れ落ち、また泣きはじめた。
金曜日に襲われ、土曜の夕方に目をさました。
最後の記憶は朝日の光。
泣き続けて、もう夜の8時になってしまった。
涙が枯れると、今度は恐怖に体が震えて布団にくるまった。
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じゃー行きますか!
まだ土曜日、時間はまだまだあるもんね!
エレベーターの中、カメラはまだ高いテンションのまま喋り続けていた。
さすがにもー起きてるでしょ!
けど警察にも行きません!
あの子、もー終わりですねー!
おい!俺の顔に向けるなよ!
一番はカメラにイライラしている。
まぁ確かにカメラのテンションはショウジキウザい。
が、言ってる事はとりあえず正しい。
女は終わりだ。
いや、もうすぐ終わる。
エレベーターが止まる。
廊下を歩き、一番奥の部屋の扉に到着する。
わざとドアノブをガチャガチャ鳴らしてから、鍵を差し込み回す。
薄暗い部屋の中に、5人の男が入っていく。
部屋の電気のスイッチを着ける。
誰も迷わない。
だって、つい数時間前に入った部屋だからだ。
俺達の予想通り、部屋の一番奥にあるベットの上、丸くなった布団が震えていた。
どしたー?
顔出しなよー
じゃないとー、レイプビデオがー、
インターネットに流出しちゃうよ?
数秒間の沈黙のあと、もぞもぞと動いた布団の中から女が顔を出した。
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