窓の外から引き込まれたコードに繋がれたランプの、オレンジ色の明かりだけの空間で、肉の塊のように重なりあいながら蠢く体。
男の腰や背中が途切れる事なく上に、下から右に、左から上に向かって突き上げピストンし続けている。
男の腰の隙間から生える女の手と足と、その手の平に握られる別の男の腰。
部屋のなかに入ってから、もう数時間が経っている。
おそらく、これは毎回行われる最後の行為なのだろう。
まるで貪るように男が群がり、穴を奪い合っている。
廊下で、終わったと思った。
見つかった。
おそらく暴力的な方法で自分は排除されるだろうと確信した。
しかし、そうはならなかった。
自分を睨むように見ていた男は、突然ニヤリと笑い、そのまま歩き去った。
男が体の横を通りすぎた後も、その足音が聞こえなくなった後も、しばらくの間、心臓は恐怖に高鳴り息を整える事すらできなかった。
部屋の扉は、あっけないくらい簡単に開いた。
部屋のなかは暑く、異様な音と匂いに包まれていた。
液体が叩きつけられるような音。
動物の呻き声のような声。
体液の混じった匂い。
白い無機質な壁紙。
元がオフィスだったのだろう、グレーと紺のモザイクになったカーペット。
机と椅子さえ並んでいれば、職場の会議室と何ら変わりはない空間。
部屋のまわりに待機する数人の男。
三脚に取り付けられたビデオカメラと、そこから延びる黒いコード。
部屋の隅で静かに動く白いデスクトップパソコン。
時折光るデジカメのフラッシュ。
部屋の中央では、男が頭を掴み、ラバーマスクに開いた穴に向かって腰を打ち付けていた。
無理矢理に塞がれ、強引に引き抜かれている喉の奥からは、男の腰が動くたびにグッ…グッ…グッ…グッ…と音がしている。
女の腰は別の男が掴み、叩きながらピストンし続けている。
ラバーマスクの穴に、男が射精する。
頭を掴んだままピストンが高速になり、腰を突きだし頭を引き付けたまま、男が叫ぶ。
数秒後、腰の男が同じ動きをする。
女の上半身は、喉の中の支えを失い力なく床に這っている。
その下半身を引き上げながら、腰を突きだし男が叫ぶ。
下半身の男が手を離すと、女の体は上半身と同じように、ズルズルと崩れ落ちた。
赤く腫れた膣。
穴から垂れ落ちる精液。
体の重みに潰れた胸。
ラバーマスクから見える、半開きになったままの赤い唇からは、何も垂れてこなかった。
あたりまえか、、、、と言葉が思い浮かんだ。
別の男が近づき、女の手を掴み体を反転させ、その仰向けになった頭の上にまたがるのを見ながら、そう思った。
喉の奥……一番奥の、その中に出したのだから溢れるはずはない。
おそらく男の亀頭は、女の喉の中に入っていたんだ。
あの長い塊が、根本まで唇の中に入っていたのだから、、、さらに突き出した腰の力と、頭を掴み引き寄せられた力で、、、喉の奥に。
男のチンポの先の穴は喉…ではなく、食道と呼ぶほうが正しい場所まで入ったんだ。
だから、溢れるはずはない。
あたりまえか、、、、。
仰向けになった女の頭にまたがった男が、その腰をゆっくり落としていくのを、、、男のチンポが、先からゆっくり唇の中に消えていくのを眺めながら、そう思った。
男は腰を振り始める。
仰向けになり、少し上に顔を向けた女の顔に向かってピストンし始める。
男の手は、女の足の横にある。
男は、その姿勢も動きも正常とまったく同じ。
ただ、女の体だけが上下さかさま。
奇妙な風景。女の喉から聞こえる穴が塞がる音。時折、苦しそうに歪む女の手足。
眺めている男はみな、にやけ、野次り、男の射精まで誰も邪魔しなかった。
次の男は女の足を掴み、ダッチワイフのように乱暴に引き寄せ挿入した。
途中から、女の唇は、また別の男のピストンを受け入れた。
女の足を肩の上に上げさせた男は、女の体を押し潰すように腰を振りながら、女の顔に唾を垂らす。
女は言われるまま口を開き、唾を受け入れる。
男が交代するたび汚れていく女は、みるみるうちに疲れはて力を無くしていく。
力が無くなれば、それだけ扱いは物のようになり、異様な光景が広がる。
終わった男のなかに、一人、また一人と部屋を出ていく男が出始める。
部屋にいる男のなかで、まだ挿入していないのは自分だけになった。
ふらふらと足を前に出す。
歩きながら上着を脱ぎ捨て、ズボンのベルトを外す。
足音に気づいた女が、小さく力なくあえぎ始めたのを見下ろしながら、トランクスを床に捨てる。
唾液と精液にまみれた顔。
太ももの内側まで溢れている精液。
胸の上で乾き始めたものは、少しひび割れながら粉になってる。
女の膝を左手で掴み、右手に握ったチンポを穴に当てる。
柔らかく熱い肉だった。
女の体は抵抗なく、白濁した液体を溢れさせながら根本まで受け入れた。
少し特徴的な、しゅっと細まった顎を上げながら女が仰け反る。
ゆっくり腰を動かすと、その独特の……おそらく、10人以上に数時間かき回されないと不可能な柔らかく絡み付くような肉の感触に、一気にピストンを荒げてしまう。
声を出す余裕も無いまま激しく腰を振りながら、頭の中で言い続ける。
インラン
ヘンタイ
ニクベンキ
チンポクルイ
…最後に女上司の名を思った瞬間、精液がチンポから溢れた。
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