『彩~起きて』
タカの声で目が覚める。タバコの臭いがする車の中、どうやら別宅に着いたようだ。二時間ほどの道のりと聞いていたが途中で寝てしまっていた。朝待ち合わせして着いたのは昼前。途中、昼御飯の材料を買ってきた。
大通りから離れた静かな風景。元は実家で有ったがタカの両親が他界し、それからリフォームしたという。洋風の外観はやや古いが内装はきれいであった。初めて来た別宅に落ち着かない中、キッチンからいい香りがする。どうやらお昼ご飯が出来たらしい。いつも私のうちに来るときは私がご飯をつくるがタカが料理上手なことも知っていた。スープスパゲティにサラダ。ゆったりとした時間の中に今日はタカとの関係が一つ進展するのかなと期待していた自分がいた。
午後は得意先に挨拶に行くと言うタカ。留守番を頼まれた。一人だが寂しくなかった。初めて来た家なのに不安ではなった。夕方には帰ってくるというタカ。はやく帰ってこないかなとウキウキしていた。今夜は一緒に料理をして良いシャンパンを開けて…時計を何度見てもなかなか進まず、時間はまだ早いけど料理の下ごしらえをすることにした。こんな時は普段は時間のかかる作業もスムーズに進んでしまい、また待つだけの時間になってしまう。リビングは広すぎてどこか寂しくなるので、私に用意された部屋に戻ることにした。部屋にある、姿見の鏡。私はふと思って鞄からあるものを出す。
『…変かな。笑』
一人で恥ずかしくて笑っちゃう。新調した下着。普段の自分じゃあり得ないほどのセクシーな下着。似合ってるかはわかんないけど鏡にはいつもとはなんか違う自分がうつる。タカはこんな下着好きかな…。ふと考える。今まではどんなに酔ってもタカはキスしてあとはなにもしてこなかった。何度かタカの手を自らに招こうとも思ったが、こんな距離感を楽しんでいる自分もいた。考え込むと今夜はこんな静かなことに二人きり…。考えるだけで自然に私の手は熱いところに伸びる。普段はオナニーなんてあんまりしないけど、待ち遠しい時間がそこまで迫ってると思うと自然に触ってしまっていた。新しい下着を汚さないように脱ぎ、姿見の前にM字に座る。鏡には私のおまんこがさらされていた。触れると潤みが溢れている。クチュクチュと音をたてて指を滑らす。吐息が漏れる。鏡の中の自らの姿に興奮してしまう。クリトリスを擦る指が早くなる。すごい気持ちいい…
そのうちにそろそろタカが帰ってくる時間になっていた。
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