堕とされた社長 6
機械室で陵辱された三日後…。
あの日以来、美佳の態度が一変した
過去、美佳が巡り合ってきた人間関係では、相手の気持ちを尊重し話し合い
によってお互いに自己犠牲や譲歩を重ね妥協点を見い出してきた
当然一瞬、我を失った林にでも落ち着かせ話し合えば解決できると思ってい
たが…
林は話し合いどころか人の弱みにつけ込んで、さらに暴力で他人を蹂躙し支
配する
美佳の付き合ってきた今までの人種とは全く違う人種であることに気づくと
底知れぬ恐怖が襲う
仕事をしていても林の声が聞こえると怯え、至近距離に影を感じると身体の
震えが止まらなくなる
従業員に対しても気丈に振舞うこともできず天性の明るさや笑顔が美佳から
消えていた
会社に出勤するときのスーツはパンツスーツばかりを選び林からの視線を避
ける
さらに色々な理由を言って機械室に呼び出されても従業員を同行させたり、
事務所に林が入ってくると逃げるように『巡回してきます…。』と言ってゴ
ルフ場やファミレスに逃げていた…。が!決裁権を持つ美佳と部門の責任者
の林との間では決済や稟議書類に押印のこともあり逃げることには限界があ
る
「あ~よかった!社長は最近事務所にいないことが多いから待っていました
よ!」
『………!』
午前中の事務室でとうとう机を挟んで林と対面した
身体が硬直する美佳を見てニヤリと笑う林
「この見積書とピン購入の稟議書の件お願いしますね」
「あつ!それと来月の全国大会の件ですが…」
「今週末日本ボウリング連合会の会長が会場下見と打ち合わせを兼ねてやっ
てくるんですが…」
「新しく就任した社長との顔合わせでゴルフのセッテイングをお願いされま
してねぇ~」
たしかに来月全国のアマチュアボウラーが集う大会があるのは知っている
が…
全日本の会長がわざわざ下見に来場するとか、ゴルフの同伴するとか
前社長の亮太からは何も聞いておらず、簡単に即答できない美佳
『すみませんが…ゴルフはチョット…自信ないんで…』
『ボウリング関係者の方とはこちらの施設でお会いすることできます
か…?』
美佳の煮え切らない回答にムッ!とした表情を見せる
「社長お願いしますよぅ~こちらでの接待となると夕食の場所選びや夜の接
待まで考えないと…」
「大会の準備に追われている私がもっと大変になるんですからぁ」
「ゴルフだったら昼で終わり夜の食事同伴も必要ないでしょうが~」
仕事に影響する
経費がかさむ
正論を突かれ断ることもできずにいる美佳
『私ゴルフなんて知らない人とラウンドできるほどの腕じゃないので…。』
「いいんですよ!スコアよりも社長がゴルフ場にいることが大事ですか
ら!」
『……?』
一瞬、林の言葉に違和感を覚えたが
目の前の林からは一刻も早く離れたい美佳はゴルフの件を渋々承諾し
稟議書に押印すると経理に『発注お願いします!』と言いながら渡した
林は大袈裟に頭を下げ従業員には見られないように目は美佳をジッと見つめ
口元から薄笑いしていた…
(クックッ…世間知らずのお嬢ちゃんよ~タップリと大勢の男を味見し
な!)
美佳が回答する前からゴルフコースの予約や宿泊先や料理の予約まで完了し
連れ込まれるのがすでに既成事実になっていたのだ
3日前…
機械室で陵辱された後、泣き叫びたい気持ちを必死に抑え作り笑いをしなが
ら
次々に訪れる来客の応対をする美佳
林に殴られた腹部の痛みに下半身を貫かれた鈍痛が今後の社長と部下との関
係
にどんな影響が出るのか底知れぬ恐怖を感じている
林はその頃、美佳をレイプした連中から連絡を受け甲斐スポーツセンターか
ら数キロ離れているファミレスにいた
同席しているのは昨夜最初に美佳を襲った男で名前を光田という
地元の組織の幹部で年は林より10歳ほど若い36歳…
隣のテーブルでは同じく美佳を襲った若いチンピラ二人が食事をしている
「あの社長さん大丈夫だったかい?」
「俺の立場上、女への突っ込みでムショ行ったら笑い者だからな!」
「最初に言ったでしょ!あの女は恥ずかしさで誰にも言えないですって!」
「今日も「私も忘れるから支配人も忘れてくださいぃ~」と泣きつかれまし
たよ!」
「そうかい!まぁ万一俺がパクられりゃ林さんも只じゃすまないからな!」
「それよりこれ…バッチリ撮影できてるぜ!ウチの若い者はプロ級だから
な」
そう言いながら徹夜で編集した美佳のレイプシーンのDVDと昨夜持ち去っ
た
美佳のスーツに下着類が入った紙袋を林に渡すと嬉しそうに
「フッフッ…ありがとうございます!じゃぁこれ…少ないですがまぁ皆さん
で食事でも」
テーブルの上に封筒を置いて礼を述べる林
その封筒の厚みを手で確認しながら中身を見ずに満足そうに内ポケットに入
れた後
光田は身体を丸め林と今後の美佳への調教を再確認する二人だった…。
その最初の提案がゴルフ場だったのだ
林が勃起し機械室に連れ込んだ美佳の格好を今度は本物のゴルフ場で実践す
る提案は光田を賛同する
さらに光田の所属する組織のオヤジにも紹介することで地元の巨大組織ぐる
みで
美佳を逃がさないようにできるし、さらに美佳をじっくり脅しながら甲斐ス
ポーツセンターを食い物にするつもりの光田…。
そしてゴルフ当日の早朝…
そんな計画が裏で計画されていることも知らず美佳は憂鬱な顔で髪にドライ
ヤーを当てている。
気乗りしないゴルフ場に行くためにゴルフウエアに着替えの下着をバッグに
詰め込むと黒のパンツスーツを着てマンションを出る
機械室で林にレイプされて以来、何度か呼び出しを受けた美佳だったが全て
拒否
していると、今日まで強引に呼び出されることがなく少し…
ほんの少しだが気持ちが落ち着いていた…。
今日も林は会長を空港に迎えに行きそのままゴルフ場近郊の旅館に案内する
と
いう理由ですでに現地にいる
林と同じ車でゴルフ場に行くことがないことも落ち着いている理由の大きな
要因だった
車のナビをセットすると予定時間は二時間と表示される
『どうして車で二時間もかかるような場所なの!』
美佳はなぜこんな辺鄙な場所を選んだのかと不満を言いながらまだ夜が明け
きれない道を走り出す
就任当初、美佳は与えられる車に関しては運転しやすい「軽」を希望したの
だが
亮太が「万一事故に遭ったら大変だ!」と猛反対し結局独断で大型のハイブ
リットを美佳の車に指定した。大きいからイヤだ!と拗ねていたが都会と違
い車の量も少なく
静かな室内に快適な内装が気に入り今では亮太に感謝している
好きな音楽を入れ美佳は美佳は気乗りしないゴルフ場に向かっていた…。
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