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強姦輪姦 官能小説

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19
投稿者:妄想屋
◆haMTCbgLZQ
妄想14話……


嫉妬より優越感に浸りながら もう1枚のDVDをセットする私です。

すると そのDVDの内容はスライドショーの映像と写真画像でした。

小太りの男が個人的に作成したと思われる 乱撮した画像を使い スライドムービーが収録されています。

哀しきメロディーをバックにパンズームを駆使して作成されたムービー。

彼女の悲痛な叫びが別の形で伝わって来るものでした。

小太りの男の彼女に対する歪んだ愛が そこには存在しているようです。

私は 同じ彼女に好意を示す者としてムービーを受け止めるのです。

そして 総てを見終えた後に ヒシヒシと沸き上がって来る 新たなる彼女への想い。

私は その日を境にして 今まで以上に彼女を意識してしまうのです。

そして 次の日も また その次の日も…

充ても無く 彼女の自宅が近く有ろうかと言うスーパーに足を運ぶ日々を送るのでした。

そして 今も尚 彼女を苦しめているかも知れない 課長と言う存在を探りながら彼女との接触を信じて待つのです。

私は再就職の事など もう どうだって良い…

今は彼女の事だけしか考えられません。

そうして 宛ても無く待つ事 数日が過ぎたスーパーの閉店間際の事でした。

今日も現われる気配が無いまま 帰途につき掛けた時の事です。

1台の車が駐車場に入って来ました。

私は 別に気に止める事は無かったのですが その車を目で追っていました。

薄暗い照明の中で男女2人の姿が見えます。

私は 閉店間際に夫婦で駆け込みの買い物なのか…と車を見ていました。

数台の自転車が置かれた自転車置場の前で車は停車します。

「あれ…駐車場に止めないのか?」

私は一瞬 不思議に思うのでした。

しかし 車は停車したものの 降りて来る気配はしません。

私は車内の様子を目を凝らしながら見るのでした。

暗がりで余り鮮明には確認は出来ませんでしたが 車内で男女が会話をしているように見えました。

そして運転席の男が助手席の女の肩に手を回そうとした時です。

女の人が手を振り払うようにして車を降りるのでした。

私は 何か 揉め事のように感じて集中して見てしまいます。

そして車のドアーを閉める女性。

何か 疲れ果てているような雰囲気がしました。

そして次の瞬間です…

女性が私の見ている方向に顔を向けました。

私は その女性の顔を見て心臓が破裂しそうになりました。

「え?」

暗がりの中で鮮明では無いですが 女性の顔が彼女に似ていたからです。

「まさか?」

私は必死で確認するのです。

その時です…

車が静かに動き出し 私の車の前を横切るのでした。

私は咄嗟に運転している男を確認します。

「え? 本当かよ?」

あれは紛れも無く課長でした。

と言う事は あの女性は確実に彼女…

私は そう確信し彼女を再度確認するのです。

自転車置場で自転車の施錠を解いている彼女の姿。

私は 無意識の内に車を降りて彼女の元に向かっていました。

近付くに連れて 彼女だと言う事が明確になって来ます。

そして私は…

「ふ…藤○さん…」

背後から声を掛けていました。

彼女は突然の背後からの呼び掛けに 凄く驚いたように振り返ります。

確かに彼女でした。

「え…?」

彼女は私の突然の出現に目を丸くして驚いています。

「ふ…藤○さん…」

私の言葉に彼女は慌てるように自転車を押して その場を立ち去ろうとします。

「藤○さん! 待って!」

私は咄嗟に彼女の肩に手を掛けて呼び止めるのでした。

「いゃ… ご…ごめんない…私…急いでるから…」

慌てた口調とオドオドした彼女の態度が 私を避けているように感じました。

「ちょ…ちょっと待ってよ! 藤○さん! 少しだけ話を!」

私は更に肩を強く掴むのでした。

「いゃ…離して…お願いだから…」

絶対的に避けた態度の彼女に私は切なさを感じるのでした。

「少しだけ! 少しだけで良いんだ! 話をさせて! お願いだ! 藤○さん!」

私の切なる言葉が彼女に届いたのか?

彼女は諦めたかのように振り払う事を止めて立ち止まるのでした。

「ご…ごめん…ビックリさせちゃって…」

誤りながら彼女を見る私です。

俯きながら顔を左右に振る仕草をする彼女。

どことなく心身共に疲れ果てているように感じる私でした。

そして 私と彼女は 最寄りの喫茶店に入る事になるのです。

向かい合わせに座る私と彼女…

彼女は俯いたまま何も話しません。

あの楽しかった居酒屋の時とは全く反比例の沈黙の空間が流れます。

少しやつれた感じのする彼女…

私は その姿が痛いほど解りました。

「一言だけでも あの時のお礼が言いたくて…」

私は 仕事のお礼を伝え 彼女の反応が無くても 今までの経緯を話すのでした。

そして あの真実を知っている事を胸に秘めながら 彼女の反応を探る私です。

あの時の彼女の逝き顔…

そして恐怖する顔…

あの時の様々に変化する彼女の顔を頭に過らせながら向き合う時間。

そして課長との関係を胸に抱きながら一方的ですが 私は 色々と話をするのでした。

終始 俯き 無言の彼女…

飲み物に手を付ける事も無く黙っています。

私は そんな彼女でしたが 何故か心は弾んでいました。

そして私は 核心的な事に遠回しに触れるように彼女に問い掛けてしまうのです。

「あの日…どうだったの? 結婚記念の食事? 楽しかった?」

事情を把握しての問いに私は違った目線を彼女に向けてしまうのです。

もう 私は あの犯罪者達と同じでした。

すると…

無反応だった彼女が反応を示すのでした。

俯きながら顔を左右に振るのです。

顕らかに その日の夜の事は絶望する結果になった事を伺わせるようでした。

そして私は更に彼女を苦しめる問いをしてしまうのです。

「ん…? どうしたの? 楽しく無かったの?」

私は彼女の反応を楽しむように聞いてしまうまで落ちぶれてしまっています。

すると…

彼女は意気なり顔を手で伏せて泣き始めたのです。

私は 余りにも予想しなかった展開に狼狽えてしまうのです。

「いゃ…あ…あの…ご…ごめん…」

私は周りを気にしながら彼女の肩に手を差し伸べて慰めます。

「いゃ…触らないで…」

彼女は私の手を払い除けました。

私は その彼女の言葉に胸が苦しくなるのでした。

あの小太りの男と同じ扱いなのか?

私は優越感に浸った自分が音を立てて崩れて行く感覚が身体中を走り抜けるのです。

「そ…そんな…ぼ…僕は…」

私は 愕然としながらも また 彼女を宥める為に肩に手を触れました。

すると…

「お願い…触らないで…お願い…」

彼女は泣きながら私の手に自分の手を今度は優しく添えて来たのです。

何故か その手の添え方が 助けを求めているように感じた私でした。

彼女の手の温もりが私の手に伝って来ます。

するとその時でした。

彼女の上着の袖が少し捲れ手首が見えた時です。

真っ赤に充血した細い跡が手首にあるのが目に飛び込んで来たのです。

私は その痣を見た瞬間に良からぬ事が頭に過るのでした。

「え…? どうしたの? その痣?」

私は咄嗟に彼女に問い掛けました。

彼女は慌てて手首を隠し私の手から離しました。

「い…あ…な…何でもない…」

そして彼女は その場から逃げるように席を立つのでした。

私は 彼女の動揺に瞬時の判断を下すのです。

【間違い無い…課長だ…】

私は咄嗟に席を立とうとする彼女の腕を掴み制止するのでした。

そして遂に私は決断をするのです。

「待って…藤○さん…」

彼女は振り払おうとします。

そして私は…

「見たんだ…あの日の出来事を…」

彼女の動きが凍り付いたように止まります。

「み…見てしまったんだ…総てを…」

そして静かに彼女を席に戻す私です。

彼女も私の言葉に 動揺しながら椅子に座り戻りました。

「ご…ごめん…あの日…何があったか…全部…知ってるんだ…」

彼女は口に手を充て嗚咽泣きをするのでした。

何やら只成らぬ雰囲気の私達に別の客達の視線が集まっているのを感じる私でした。

嗚咽泣きする彼女を慰めるかのように私は言うのです。

「二人っきりで話そうか…」

そして私は泣いている彼女を抱き上げるようにして店を出るのでした。

そうして私の車に乗せるのでした。

「少し…ドライブしようか…」

私は泣きながら俯く彼女に声を掛け車を走らせるのでした。

宛ても無く走らせる車…

沈黙の車内にFMラジオから流れるミュージックだけが響きます。

そして宛ても無く車を走らせた私は 壱しかネオン街を走っていました。

煌びやかなネオンが歓楽街を飾っています。

そして私は車を止めるのです。

周りはアベック達や買春なのか?

不釣り合いのアベックもが練り歩いています。

そして煌びやかなネオンに惹かれ消えて行きます。

私は そんな光景を見つめながらラジオを切りました。

静まり返る車内…

彼女は終始俯いたまま。

暫らく沈黙の空間が漂います。

すると彼女から…

「あ…あなたも…わ…私を…」

ポツリと小さな声で呟く彼女。

私は彼女の言葉が胸に染みるのでした。

彼女の思った通りの邪心を抱く私にとっては余りにも直球過ぎる囁きでした。

しかし私は その邪心をひた隠しながら彼女に接します。

悪魔でも善意を装いながら…

そっと彼女の手を握る私です。

「前に言っただろ…毎日でも抱き合いたいって…」

そして私は彼女の手をギュっと握りました。

「好きなんだ…本当に…」

すると彼女は…

「こ…こんな…私でも…」

「あぁ…」

暫らく沈黙の空気が漂います。

そして…

彼女は私の手をギュっと握り返して来ました。

私は その反応に総てを賭けて彼女に言います。

「行こうか…」

彼女は静かに顔を縱に振りました。

彼女の頷きを確認した私は静かに車を走らせます。

そして…

私と彼女を乗せた車はネオン煌めくホテル街の中を走るのでした。


続く。




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11/04/19 12:47 (x/2WvoAv)
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