続き③
どれくらい時間がたったのかわからないけど、泣きじゃくりながら、ふと横目にDVDがエンディングになったのが見えた。
それでも、先輩が舌を解放してくれることはなかった。
しばらくして、先輩がやっと唇を離して上体を起こしたので、一瞬安堵を覚えたけど、すぐに先輩は指を3本突っ込んできた。
男の人の指は大きく、ごつごつしていて、“ふーっ…ふー”と息をするのがやっとだった。
先輩は、“そんなそそるよーな顔しないでよ。バイトでは絶対に見れないないから、もっと見せてって思っちゃうじゃん。”と言いながら、お酒に手を伸ばした。
先輩は“酔いが足りないみたいだね。”と言いながら、先輩が飲んでいた、明らかにアルコール度数の高そうなビンのお酒を口に含むと、また唇を近づけてきた。
ちょうど馬乗りの状態で、足をバタつかせてもまるで意味がなかった。
先輩と唇が合わさると同時に、大量の液体が流れ込んできた。
プワーンと強烈なアルコールの臭いで頭がクラッとしたけど、吐き出そうとしても先輩の唇がそれを阻止する。
おまけに高くはない私の鼻をつまんで、呼吸を許さなかった。
“ん"ーー”と言葉にならない、こもったような声しか出せない。
息ができない私は、ゴクンとそれを飲み込んでしまった。
それを確認した先輩は、唇と鼻の指を離して“顔真っ赤だよ。かわいーね。”と言ってきた。
もともとお酒が弱い私は、すごいクラクラした。
それから、先輩は私を抱っこして床からベッドの上に移動させてねかせた。
馬乗りになって見下ろすと、制服のスカートのポケットから私の携帯を取り出して、いじり始めた。
“な、何してるの?”と声を漏らすと、先輩は“今22時過ぎじゃん?親が心配するからメール打っとくね。”と言った。
“や、やめて。帰るから!”と言うと、先輩は文字を打ちながら“帰れるわけないだろ。”と言って、頬においた手を、あご、首、鎖骨、へと這わせながらおへそあたりまでなぞってきた。
つづく
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