親睦会で沢山の写真を撮ったのにも飽き足らず盗撮を繰り返す日々です。
そうして押さえが効かなくなってしまった自分は、遂に絶対してはいけない事をしてしまったのです。
ある日の会社での事です。
その日は業務に負われて、自分だけが残業で会社に残っていました。
必死に仕事を片付け、やっと一息つけた時でした。
缶コーヒーを飲みながら、誰もいない事務所内をボンヤリと眺めている時でした。
自分でも気付かない内に彼女のデスクを見つめていました。
そうしている内に自分は彼女のデスクが気になりだして、彼女のデスクに近づきました。
何かドキドキする自分は周りの気配を見回していました。
そうして彼女が座る椅子に手を置いてみたり、いけないとは思いつつも引き出しを開けて物色してしまいました。
色々な事務用品が綺麗に整理され入っていました。
別に何も代り映え無い引き出しの中でさえも、自分にしてみれば宝の山に見えました。
別の引き出しを開けて中を見ると女性週刊誌やファッション雑誌が数冊入っていました。
彼女も、やっぱり女なんだなあ・・と思いました。
すると隅の方にポーチが見えました。
もう罪悪感もなく中身を見てしまう自分がいました。
軽く化粧直しをする為の化粧道具が入っていて、自分は口紅らしき物を手にしました。
捻って出してみると赤ピンク色の口紅でした。
何時もの唇と同じ色の物に自分は興奮してしまいました。
自分は口紅を自分の唇にあてて間接的にキスしている事を思いながら興奮してしまいました。
するとポーチの中に白い物が仕切られた場所に見えました。
自分は、それを手にした瞬間に妙な興奮を覚えました。
生理用品のナプキンだったのです。
いざと言う時の為なのか?それとも今が生理中だからなのか?解りませんでしたが確実に生理用品でした。
何故か踏み入れてはいけない領域に入ってしまったように凄く興奮してしまいました。
今すぐポケットにしまいたくなる衝動を必死に堪えて元に戻す自分でした。
そうして更に物色すると色々な私物が見つかりました。
予備のパンストや髪を整えるクシ等がまとめてしまわれていました。
自分はクシに残っていた彼女の髪の毛を大事に持ち帰りました。
すると数枚の写真が出て来ました。
写っているのは多分、娘さんでしょうか?楽しく二人でピースサインをしながら笑顔で撮った写真でした。
娘さんも彼女同様に美人な女の人で彼女と似ていました。
何故か段々と若く綺麗さに磨きがかかって来ている彼女が、娘さんと写る写真を見て頷ける気がしました。
楽しく親子で美を競っているんだなぁ・・と思いました。
そうして溜め息をつきながら全てを元に戻し家に帰る事にした自分でした。
大切に持ち帰った髪の毛とコラージュした彼女の写真が、その夜の慰めになったのは言うまでもありません。
そうして毎日が過ぎ去って行き何時しか妻と子が寝静まった後は、部屋で彼女の写真を加工する事が日課になっていました。
次第に加工する技術も上手くなり、新しい画像加工ソフトも買い足してはコラージュする日々を送りました。
そうしている内に何か自分の中で罪悪感より優越感に浸るようになって来て、何時しか自分の作った写真を見せてみたくなる衝動が湧いて来るのでした。
上手く加工出来た写真を見ながら自分は、また過ちを犯そうとしているのです。
そんな自分は何時も閲覧しているアダルト画像投稿サイトを眺めていました。
そうして他の人が投稿している色々な画像を見ているうちに遂にやってしまったのです。
彼女をコラージュしたSM画像とレイプされている画像を投稿してしまったのです。
当たり前ですが少しは罪悪感があり、顔の目の部分だけは解らないように黒消しをして投稿しました。
それが大変な事に繋がる事とは、その時は思いもよりませんでした。
自分は上手く加工出来た画像を投稿し意気揚揚でした。
ですが、次の夜の事でした。
自分が投稿したサイトを閲覧した時の事です。
自分が投稿した画像に対してのコメントを見つけたのです。
《写真の人・・○○市の○○さんでしょ?》
自分は心臓が口から飛び出そうでした。
目を隠してあったのに都道府県も名前も当たっている事に驚きました。
自分はヤバいと思い投稿した画像を削除しました。
しかしながら既に遅かったようです。
気になって何度もコメント欄をチェックしていた時でした。
新しいコメントが書き込まれました。
《あ・・消しましたね・・でももう頂きましたよ。ってか・・消すって事は・・やっぱ○○さんって事だよね?俺・・前から気になってたんだ・・○○さんの事!写真サンキュウでした!笑》
自分はコメントを読んで何て事をしてしまったんだと初めて自分を攻めました。
こんな広い世間の中で、ましてやネットの中で彼女を知る人物がいた事の驚きと、自分以外にも彼女を艶目で見ている男がいる事に何か言い知れない思いでした。
しかし自分が、やってしまった事に後悔しても遅い事でした。
そうして後悔しながらも日々は過ぎて行くのです。
彼女を会社で見る度に複雑な気持ちは隠せませんでした。
あの写真を投稿してしまって初めて知った、事実なのか?どうかは解らない事が頭から離れませんでした。
彼女が他の男性からも見られている。
もしかすると自分と同じように影から盗撮されているかも知れない・・
そう思うと自分の事を棚に揚げながら心配でなりませんでした。
そんな葛藤をしている頃でした。
毎夜のようにパソコンを操作しながら例の投稿サイトを閲覧している時です。
自分の投稿した画像は既に削除してありません。
ですが、コメント欄には新しい書き込みがされていました。
《やっと見つけた美女の追跡ブログです。***//***.********》
何なのかは解りませんでしたが記載されているブログを訪れてみました。
確かに存在するブログで、まだ書き始めたばかりのようでした。
《念願の美人のアジト発見》
先ずは、そう書き込まれて始まっていました。
それと自分は同時にアップされてある画像を見て驚きました。
背後からですが確実に彼女の姿が撮られていました。
顔は背後からなので解りませんが自分には解りました。
あれほど彼女を毎日追っ掛けている自分には絶対に解る彼女の後ろ姿でした。
何よりも着ている制服が絶対的に決定づけていました。
撮られた先は自宅の玄関に入る時の模様のようで、玄関辺りはモザイクが掛けられていました。
自分でも知らない彼女の自宅に確実に男が陣取っている事に、驚きながらも嫉妬してしまう自分でした。
《これから この美女を追跡して行きまぁ~す》
そうしてブログは終わっていました。
自分はコメントを残そうと試みましたが、書込み禁止になっていて一方的な閲覧用のブログになっていました。
その夜は眠る事も出来ずに朝を迎え、会社に行く事になりました。
自分は笑顔で挨拶しながら出社して来る彼女を見ながら、あのブログの事が頭から離れません。
自分は迷いました、言うべきなのか?言わないべきなのか?
しかし言ってしまうと全てがバレてしまう。
自分が犯した過ちまでもが知れてしまう可能性がある事に、結局は何も言いませんでした。
ですが、その事が彼女に取って良い事なのか悪い事なのかは自分には判断出来る状態で無かったのは事実です。
そう言う事がある中で時は過ぎて行きます。
毎日の日課が、あのブログをチェックする事。
しかしながら、あれからは何も更新される事もなく時が過ぎていきました。
自分も、あれから彼女の身に何も起こっていない様子の毎日に、次第にブログの事も気にする事がなくなっていました。
しかし、ある日の事務員達の井戸端会議を耳にしている時でした。
「ねえ・・聞いてよ・・昨夜なんだけどね・・」
彼女のヒソヒソ声で話す会話が耳に入って来ました。
「あのさ・・郵便ポストに・・あれが・・入れられてたのよ・・」
「あれって何よ?」
「あれよ・・あれ・・コンドーム・・」
「きゃ! 何?それ?気持ち悪い・・」
自分は耳にした話を聞きながら何か胸騒ぎがしました。
「それで?どうしたのよ?そのコンドーム?もう使った後のなの?まだな物?」
年配の事務は興味深々で聞いていました。
「そんなもの気持ち悪くて触れるもんですか・・中に入ってるのよ・・汚いのが・・」
「それで?どうしたの?」
「慌ててバパ呼んで捨てて貰ったわよ・・でも・・汚いから郵便ポスト洗ったわ・・」
「いゃだぁ~ この所・・変な人たくさん居るから気をつけてよ・・○○さん所は綺麗な娘さん居るんだから・・あ~ それにしても気味悪いわねぇ・・」
自分は会話を耳にして思った事は但一つでした。
あのブログの事が頭に浮かびました。
そうして携帯にも保存してあるブログにアクセスして確認してみました。
そうしたら、やっぱりと思う事が書かれていました。
《追跡報告!美女宅にプレゼント配達完了!》
何を配達したのかまでは書かれていませんでしたが、自分には彼女が話す物だと言う事は解りました。
遂に動きだしたブログの気配に不安と嫉妬が入り交じった複雑な気持ちになった自分でした。
そうして彼女達の話も終わり仕事に取り掛かる姿を見ながら不安な一日が終わるのでした。
そうして再びブログの更新をチェックする毎日が過ぎて行きます。
事務員達の井戸端会議の話題に度々でる彼女の周辺に起こる不快な出来事。
しかし他の事務や彼女は、その不快な出来事は全て娘さんを想うが為の嫌がらせなのではと疑うのでした。
しかしながら自分には、その行為の矛先は彼女に向けられている事をブログの端々の書き込みで解っているのです。
今すぐ井戸端会議に乱入して事実を教えたいが出来ない自分に歯痒さを覚えました。
「警察に届けた?」
「ええ・・パパが言ってくれたけど・・でも何かね・・警察も頼りなくてさ・・」
既に警察には届けてある事を耳にして少しは安心する自分でした。
それからと言うものは不思議と彼女宅の嫌がらせも納まり平穏な日々が過ぎて行きました。
「あのさ・・あれからどうなの?嫌がらせ?」
「ええ・・納まったわよ・・今は何とも無いけど・・でも娘には気を付けてねって言ってるの・・襲われ無いように夜遅くに帰って来る時は連絡してよって・・」
「あら それなら良かったわね・・大した事に繋がらなくて・・でも何かあったら直ぐに言ってよ・・何したら良いか解らないけど力になれるかも?だから・・」
「ありがと・・」
自分は会話を耳に胸を撫で下ろしながら何も起こらなかった事に安心する日々を過ごします。
毎夜を彼女のコラージュとブログのチェックをする日々。
何時しか自分は彼女が本当に狙われていた事を不謹慎ながら興奮するようになっていました。
でも実際に最後まで起こっていない出来事だったから興奮したのでは無いかと今は思っています。
そうして彼女がブログの男に最後はレイプされる事を思い描く事も多くなり、何時しか彼女が本当にレイプされない物か・・とまで思ってしまう自分でした。
平穏な日々が続き自分も更に盗撮しては加工する毎日が続きます。
しかし、その平穏な日々も雲行きが怪しくなって来るのです。
止まっていたブログが再び動き出したのでした。
《追跡報告! 美人さんの旦那 来週から地方に長期単身赴任だ! これからが楽しくなるね!》
そのブログの内容は明くる日の井戸端会議の中で事実である事が解ったのは言うまでもありません。
何やら不安が胸を過る自分でしたが期待もありました。
それからと言う日々はブログをチエックするのが楽しみになってしまっている自分でした。
それからも不謹慎なからも興奮する夜が続きます。
※元投稿はこちら >>