相変わらず、文才をその綴る文字にて証していることは、誰も否定できぬ事実であ
ろうと思います。
ただ、各章に対する様々な反応で、最初期の所謂「祭り」時のものの口吻に完璧に
似ているものが、異常な程に多過ぎる、と感じるのは私だけなのでしょうか?
もしも、ですが、そこに作為が認め得るとするならば、筆者の器才に比して余りに
勿体無い話であろうとも、思います。
もっとも、筆者がそれだけこの女性に強烈な魅力を感じていることは、読する者に
も充分、了知させるものがあります。ベートーベンは邪険に己を追い払おうとする
美人田舎娘を、しつこくハンカチをぶら下げつつ眺め続けたそうで、その手の少年
性は芸術活動をする者にとって、必須であるとも思います。
ただ、それでも、勿体無い話とまた記さざるを得ない気持ちを、強く私は持ってし
まうのですが・・。
(妄想小説に長たらしく、かつ、妙に深刻な評じみたことを書きまし
て、真に申し訳ありません)
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