妄想2話……
そして新たな日々が始まる事を喜びながら次の朝を向かえる。
今日から真新しい制服に袖を通し意気込みも新たに出社する女。
男も今日から本格的な研修業務に意気込みを同じくしていた。
そして出社の時刻が訪れる。
男はデスクに腰掛け女の出社を今か今かと待った。
「お早ようございます」
元気な声と共に出社して来た女。
しかし男は女の姿に心臓がはち切れるばかりに脈打った。
女の見事な制服姿に男はしばらく見惚れた。
あのグレー色の制服に身を包み…
昨日までとは打って変わった女の姿…
昨日はジーンズ姿の女も今日は制服のスカート姿…
綺麗な細い美脚が惜しみも無くスカートから伸びる。
その美脚に履かれた制服に遇わすような薄いグレーのパンスト…
もう男には昨日とは別人のような制服姿の女に悩殺される。
そして急々と与えられたデスクに陣取る女。
男は悩ましい女の姿に一瞬にして心を奪われたのである。
男に取って至福の時が始まった瞬間であった。
もう男は一日が女と一緒の空間に居るだけで幸せだった。
引継ぎの業務を教える一時が何とも言えない心がときめく一時…
そんな時ほど時間は早く過ぎ去る物…
瞬く間に退社時刻を迎え一日が終わってしまうのであった。
もう男は一日にして女の魅力に取り憑かれ頭の中は女の事で一杯になる。
そして次の日も また 次の日も女との空間を心の底から至福に想い業務するのであった。
そして早くも一週間が過ぎようとしていた。
「明日は土曜日ですから…お休みですよね…?」
女は男に明日から休みと言う事を確認する。
「あぁ…明日は休みです…でも私は…引継ぎの業務の残りが有りますから出勤しますが…」
「大変ですね…休みなのに…」
「いやぁ…転勤組のサラリーマンですから仕方が無いです…」
そう会話しながら一日の業務を終えるのであった。
男には何か淋しい気持ちが渦巻く…
明日から…たった二日間だが女に会えない事を悲しんだ。
そして明くる日…
女が居ない事務所で業務する男。
何気無く女のデスクに目をやる男。
だが今日は休み…
男は何故か愛しさが包み女のデスクに近付いた。
女が座っている椅子に手を掛け温もりも無く冷めた椅子を撫でる。
次第に男の心の中で何かが蠢く…
そっとデスクの引き出しに手を掛け開ける。
事務用品の傍らに女の私物らしきハンカチが目に入る。
男は咄嗟に頭に浮かんだ…
「何時も藤田さんが首筋とか…たまに拭いてるハンカチだ…」
男は何かに取り憑かれたようにハンカチを手に取り…
そして…
鼻に押し宛て匂いを嗅いだ。
女の仄かな香りが男の嗅覚にまとわりつく…
「藤田さんの匂いだ…」
男は何かに取り憑かれたように無我夢中で匂いを嗅いだ。
頭に浮かぶ妄想が次第に男の股間を熱くさせる。
そして…
トイレに駆け込み自慰してしまう男…
男の中で何かが弾けた瞬間でもあった。
想う心だけでは止まらなくなった男は遂に性の対象として女を捕らえてしまった。
止めども無く飛び散る己の欲の塊が堅く勃起した欲棒から放たれる。
後は…もう…欲に堕ちるのみの男に成り下がるのであった。
そして家に帰るも あのハンカチに香る女の匂いが頭から離れず眠れない夜を過ごす男。
未だ独り身の男は夜な夜な女を想いながら苦悶するのであった。
そして翌日の休日の日曜日…
男は休日のはずが何故か事務所にいた。
大きな手提げ袋を何個も手にし何やらゴソゴソと事務所内で作業する。
男は昨夜の眠れない夜の間に 遂に良からぬ企てをしてしまうのであった。
我慢が出来なくなった男が企てた事とは…
【盗撮】
デスクの底に潜り込み巧みに小型のビデオカメラをセットする男。
女の座るデスクに向かい合わせに配置してあるデスクの底に巧みに仕掛けるカメラ。
当然 レンズは女の股間に向くようにセットされる。
そして更にトイレにも巧みに仕掛けられるビデオカメラ…
男は既に己の欲だけに事務所などを私物化する。
そして何度も録画テストを繰り返し事務所を後にするのであった。
「よし…明日からは総て覗いてやる…」
もう男の頭の中には女は性の対象としてだけが居座っていた。
意気揚々と帰る男は逸る気持ちを抑え明日に備えるのであった。
そして明くる日…
女が来てから2週間目…
前日に仕掛けたカメラのリモコンを手に握り女が出社して来るのを早くから待つ男。
ソワソワと落ちつかない気持ちを抑え時計ばかりを見る朝であった。
すると何時ものように時間通りに出社して来た女。
「お早ようございます」
何時ものように笑顔で挨拶をし急々と机に向かう女。
何時ものように自然に椅子に腰掛け準備をする。
机の下から覗く冷たき視線など感じる事なく淡々とパソコンの電源を立ち上げ業務の準備をする。
「あ…藤田さん…今日は…このデーターを入力して下さい…」
そう言いながら手元に商品保管データーの伝票の束を女に差し出す男。
「うわぁ~ こんなに有るんですかぁ~ 今日中に終わるかな…?」
女は伝票の多さに驚いた。
しかし その伝票は男が業と仕込んだ代物…
女をパソコン画面に釘付けにする為の偽の物であった。
「あ…それと このデーターは別のファイルに保管して下さい…面倒ですが…宜しくです…」
本ファイルに入力されるのを回避する為に予め偽の入力フォームを作成する周到振りであった。
しかし二週間目の新人では安易に見破る事は出来ずに男の指示に従った。
そして男は女の机の向かい合わせている机に座った。
何かを探す素振りをし机の下に手を忍ばし手にしたリモコンの録画ボタンを押す。
そして何事も無かったように自分の机に戻るのであった。
録画スイッチが入ったビデオカメラは椅子に座る女の股間を記録し始める。
スカートから伸びる美脚のパンスト脚を覗き込むようにレンズが冷たき視線を放つ。
机の下での女の股は以外にも無防備の世界…
パソコン画面に集中する女の股は少しづつ気を許し開いて来る。
カメラは幾度と無く女の股間のベストアングルを撮り貯めて行く。
男の心中は もう 喜び飛散でいた。
早く今日と言う日が終わらないかと…女と共に仕事をして初めて思った。
そして淡々と業務は遂行され昼の休憩時間が近付いて来る。
その時…
女が机から離れた…
男は行き先を目で追った。
そしてトイレにと入って行く姿を確認すると急いでトイレに向かった。
男女兼用の簡易トイレと言う事が安易に女の入っているトイレまで近付く事が出来る現状。
男はセットしてあるカメラから伸びた遠隔スイッチを押した。
カメラは女の用を足す姿を確実に記録に収める。
その後も午後から2回 用を足した女は総て覗き撮られるのであった。
そして男には凄く長く感じられた一日の業務が終わる。
「あ~今日は伝票入力のお陰で あっと言う間に時間が過ぎちゃったわ…」
男とは対照的な言葉が最後に交わされ家路に着く女であった。
男は女が帰った後にビデオに納まるデータカードを回収し新たなカードを装着し家路に着くのであった。
その夜は男に取って最高の夜になった事は言うまでも無かった。
無防備に開かれて行く机の下のパンストに包まれた股…
時折 見え隠れするパンティーの姿…
男の股間は熱くなる一方であった。
そして お目当てのトイレ内での映像は…
肝心な股間部分は撮る事は出来なかったが 白い美尻は完璧に撮れていた。
尻の割れ目から勢い良く噴される尿が男を魅了した。
そしてペーパーで尿を拭き取る禁断の姿…
前かがみに尻を突き上げた時に一瞬 見えた肛門が男の夜の自慰の餌食になる。
そして下着を上げ履きストッキングを履いて行く様は正に男の最高の自慰の獲物になった。
禁断の隠し撮り映像に飽きる事無く何度も繰り返し観ては自慰に更ける夜であった。
そして 次の日も、そしてまた次の日も何食わぬ顔をし盗撮しては夜な夜な自慰に更ける日々を過ごす男。
しかし…
男はそれだけでは もう 我慢が出来なくなっていた。
女に魅了され…ついに欲の限界が爆発する。
「もう…ダメだ…」
そして男は良からぬ計画を企ててしまうのであった。
「後…一週間と二日か…」
女の研修期間が終わる日を男は惜しむ。
「早くしないとな…早く…」
カレンダーと仕事のスケジュール表を照らし合わせ何かを企む男。
「この日が一番だな…しかし…どうしたら一番確実かを練らないとな…」
そして夜な夜な考え朝を迎え事務所に出向く日が続いた。
女の姿を遠巻きに見つめながら計画を練る男。
そして倉庫で保管荷物の整理をしながらも計画を練る男。
その時…
整理している一番奥くの棚から小さい段ボールが目に入った。
「おかしいな…これは…管理ナンバーが付いて無い…」
男はデーター管理化されているはずの荷物に管理ナンバーが付いて居ない事に不審に思い確認する。
小さい段ボールに書かれた伝票文字を読む男。
【医薬品(特外品扱い)】
男は 書いてある文字でピンと来た。
「あ…ぁ…こんな所に有ったのか…」
男に遠い記憶が蘇った。
何年も前の話で倉庫では保管安全基準を満たさない医薬品の為に騒ぎになった事を思いだした。
その頃は まだ アナログ管理だった為に回収時に数が合わずに始末書まで書く羽目になった代物であった。
男は思った…
「今頃 見つかっても遅いんだよ…まったく…」
そして箱を手に取り廃棄しても良い物かを悩んだ。
「今更…出て来ました…なんて…言えねえしな…何年も前の事だし…」
そして男は思った…
「でも…医薬品で特外品って何だろうな…? もう時効だし開けてみるか?」
そして男は封を開けるのであった。
何やらアンプル容器に入った液体の薬品が何本も入っていた。
専門的な薬品名が書いてあるが男にはさっぱり何なのか分からなかった。
だが好奇心が男を ある行動に走らせる。
アンプルを一本手に取り事務所に戻る男。
机に腰を掛け おもむろにパソコンで薬品名をインターネットで検索した。
検索結果が出て来た…
内容を読むにつれ男の目が変わった。
『何だって…今まだ臨床中の昏睡薬って…』
男は心の中で呟いた…
そして更に詳しく調べた。
すると…
日本では まだ臨床実験中だが外国では認可された国もあるようであった。
そして 効果は睡眠剤にしては覚めた後の頭痛などの違和感的な後遺症も少なく無味無臭で子供でも簡単に投与可能の液体型との事…
そして更に詳しく調べる。
効果は極めて即効性が高く 少量の口飲で持続性が有り、その結果が胃にも負担が軽いと言う事である。
そして使用量と効能を表したグラフがあった。
男は閃いた…
『これだ!これを使えば…』
男の脳裏に計画を遂行する為の最高のアイテムを見つけた瞬間であった。
男の欲望は…もう…誰にも止める事は出来ないのであった。
そして男の欲望は更に膨らむ…
続く。
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