妄想６話……
女を完璧に知られる事なく犯した事を我ながら絶賛し次の日を迎える男。
事務所に何時ものように出向き女が出社して来るのを首を長くし待つ。
確実に女と交わした強姦部屋と化した応接室の扉を眺め女の淫らに濡れた膣を想い返し股間を再び熱くする。
そして…
女の出社時刻がやって来る。
事務所の扉が開き申し訳無さそうに入って来る女。
「お…お早ようございます…」
そして足早に昨日の居眠りの事を隠すように急々と机に陣取り顔を合わすも目を合わそうとしない女。
そこで男は女に…
「ごめん…昨日…電話するって言ってたのに…出来なくて…もしかして…電話まってた…？」
男は女の心情を突くような言葉を投げ掛ける。
「あ…い…いえ…待ってませんよ…い…忙しいのかな…って…」
女は内心はホッとしていた。
己の居眠りが男にバレては居ない事に胸を撫で下ろした。
そして男は女のブラウスの袖から手首に巻かれたサポーターらしき物を見つけた。
瞬時に昨日の手首を縛った事を思い出す。
『あ…やべ…あの時の跡かも…気付いてるのか…？』
男の脳裏に少なからず浮かぶ不安…
ならば先手で探るのみとばかりに男は女に問い掛けた。
「あれ…？どうしたの？その手首？」
何気なく女に投げ掛ける問い。
「あ…これですか…？ 私にも解らないんですよ…薄く赤くアザみたいに…何かに被れたのかな？って思って用心して是を…」
そういうと女は両手首を男に向けた。
そして…
「いやですね…歳とってくると何かとあるますねぇ～」
女は笑顔で何事も無いように笑顔で語った。
男は内心では完璧に女は何も解っていない事に安堵する。
「後３日でお別れですね…淋しくなります…」
男は惜しむ言葉を女に語り業務はスタートするのであった。
そして男は女に語り女も男に語る何事も無い日常業務が過ぎる。
そんな中で男は業務する女を見つめながら昨日の淫らに濡れた女の姿を重ね合わせながら独り薄ら笑みを浮かべるのであった。
何も知らずに淡々と業務を行っている女…
目と鼻の先に座る男に総てを剥ぎ取られ性玩具にされた挙げ句に膣内射精をもされ その一部始終を記録に納められている事など想像もする事無く業務する哀れな女。
確実に男の子種が腹の中で脈打ち最悪のシナリオを女に与えるであろう。
既に悪魔なシナリオが女の腹の中で動き始めている…
そんな女を嘲笑うように眼光を向ける男。
そして無情にも時は淡々と過ぎて行くのであった。
１日の業務も無事に終え退社時刻を迎える。
「ご苦労さまでした…」
男は帰る間際の女に労いの声掛ける。
「後２日で引継ぎ業務も終わりです 頑張って下さいね…」
そして女は男の言葉に笑顔で会釈し家路に着くのであった。
そして その夜…
慌ただしく家事をこなし子供も寝かしつけ単身赴任を終えたばかりの夫の更なる出張と言う忙しさに愚痴を零しながら独り入浴をし疲れを癒す女。
バスタオルを胸元に巻き独り寝室で鏡台に向かい肌のスキンケァーをする。
念入りに乳液を顔に塗り込みマッサージをする女。
やがて乳液を胸や首筋にも染み込ませるようにケァーする。
そして…
「あら…もう目立たなくなって来たわ…」
女は両手首に残るアザが殆ど消えている事に安堵する。
手首を擦りながら女は回想する…
『何だったんだろ…？ この跡…？』
更に…
『寝ちゃった後に…どうしたのかしら…わたし…』
そして女は家路に着いた後の事を想い返す。
『いゃだわ…あの日の夢で…わたし…』
女は帰宅し着替えをした時の事を想い返えす。
あの時に確かに濡れ汚れていたパンティーの股間部…
女は夢想に濡れた恥態の表れだと思っていた。
しかし あの湿りは己の分泌汁でも無く男が何度も吐き出し蓄めた悪魔の子種の残汁が膣道を伝い汚した物…
そして女は鏡台に向かい回想し濡れた下着に赤面し苦笑いを浮かべる。
『久しぶり…あんな夢…』
そして女も就寝につくのであった。
何も知らずに安らかに眠る女の寝姿は あの時の寝姿とは違い神聖そのものであった。
そして朝を迎え慌ただしく身仕度をし出社する女。
何事も無く残りの２日間が淡々と過ぎ最終日となる日が訪れ最後の時を迎える。
「３週間の間 ご苦労さまでした…後は藤田さんにお任せして…私はリストラされないよう転勤先で頑張ります…」
最終日を遂に迎え男は女との別れを惜しみつつ業務の終焉を迎える。
しかし男の胸には女との淫らな一時が最高の女からの送別の贈り物として仕舞れていた。
そして男の脳裏に…
『俺の子種…しっかりと…育めよ…藤田…』
そして退社して行く２人…
新たなる明日からを胸に抱きながら別れを交わし去って行く。
そして…
時は一日一日と平凡に穏やかに過ぎて行く。
一ヵ月を過ぎ二ヵ月を過ぎようとしていた頃…
女は街外れの病院の診察室にいた。
「奥さん…間違い無いですな…」
女は生理の遅れから妊娠を自らチェックするも信じる事も出来ずに診察を受けていた。
「え…？本当ですか？」
戸惑う女に医師は言った。
「最後の性交渉は…？」
女は戸惑いながらも記憶を手繰った。
「え…ぇ…２ヵ月前ぐらいに主人と…」
恥ずかしながらも答える女…
「だったら計算は合いますな…周期からして…」
しかし女は…
「でも先生…キチンと避妊して…」
「いゃぁ…まれに有りますよ…避妊用具の使用不備での妊娠は…」
そして…
「余り激しい行為をすればズレて漏れる場合もある…」
医師は淡々と女に語った。
女は俯き赤面しながら医師の言葉を耳にする。
『いゃだ…あの夜…激しくしたわ…何回も…』
女は心の中で医師の言葉に当て嵌まる己の行為に後悔の念に刈られた。
しかし…
愛する者との結晶に女は喜びと後悔が入り交じった複雑な心境の中で病院を後にするのであった。
その夜は夫に打ち明け喜びに跳ねる夫の姿を見ながら時を過ごす。
そして就寝する女は夜中にフッと目が覚める…
独り鏡台に座り己の顔を覗き見 そして 宿している腹を擦った。
そして…
あの夜の事を想い返す。
確かに激しく求め合った２人…
女は女としての直感的な不安を胸にする。
そして今は無き両手首のアザを想い返し手首を見る…
そして…
『あの日…確かに何かが…違った…あの日に何かが…』
女は事務所での出来事を回想する…
『あの日に…もしかして…わたしは…』
そう思った瞬間であった。
「どうした…？徳子？風邪引くぞ…二人目が出来るんだから気を付けないと…」
女の肩を叩き起きて来た夫が満面の笑みで女を労った。
「え…えぇ…」
女は我に返され寝床につくのであった。
しかし眠れない夜を過ごす女…
夫の喜ぶ顔が何度も浮かぶが一抹の疑問も女を悩ませた。
しかし夫の余りの喜ぶ顔に女は己の抱えた疑問をも夫にも打ち明ける事も出来ず悩んだ。
そして朝を迎え喜びを隠せずに出社する夫を見送る女。
疑問を抱きながらも夫の姿に打ち明けられず時は淡々と無情にも過ぎて行く。
そして安定期を迎えるまでの間に優しく労う夫に対し逸しか女は あの日の事は己の中だけに仕舞っておく事を胸に誓う。
そして…時は過ぎ…
転勤先の男の元に新たな辞令が与えられる。
元居た部署に再び転勤と言う辞令が届いた。
男の脳裏に浮かぶ女の姿…
「どうしたんですか…？また戻れって…」
「いやぁ…パートの事務が御懐妊だってさ…だから…また…お前に戻ってもらって後継者選びしてもらうのさ…」
そして上司は付け加えた…
「あ！次は女はダメだぞ！また…孕んじゃってパーって事になるかも？だからな！」
上司は笑って男に告げ至急明日から戻るように指示した。
男の脳裏には完璧に あの時の産物と言う事が過った。
そして明くる日…
「お早ようごさいます…」
何食わぬ顔をし事務所に現われた男。
「いやぁ～ビックリしましたよ…取り敢えず…おめでとうございます…」
男は妊娠と言う祝い事に女に声をかけた。
「あ…ありがとう…でも…何だが…恥ずかしい…」
女は少し照れたように答えた。
男の視線は女の腹に向けられる…
もう大きくなった腹を見る男は不気味に微笑んだ。
『俺の子だな…』
心で叫び完全に女を物にした事を歓喜した。
そして急遽の事で明日から女は辞社すると言う事で１日が始まり淡々と終わる。
そして腹を庇いながら退社して行く女を見送る悪魔な男。
そして…
新たな人員を確保すべく求人名簿に目をやる男…
片手には…
あの薬が…
男の眼光は鋭く輝る…
新たな獲物を求め……
完。
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