次の日、沙織は学校へ行った。元々心以外に具合の悪いところはないのでそれは普通のことだった。親に「大丈夫?」と心配されながら、「大丈夫」と弱々しく返す
夕方五時が永遠にこなければいいのに
そんな願いとは裏腹になんでもない一日はすぎて行く。気がつけばもう五時、沙織はその場所にいた、その沙織の心は都合のいい偶然でいっぱいだった
偶然今日あの男が重病で寝込んでいればいい、偶然あの男が事故に巻き込まれて大けがをしていればいい、偶然あの男が私に飽きてくれてればいい
人通りの少ない道で沙織は願う
その願いも虚しく…
「待ってたよ」
男は後ろから現れた。一昨日と変わらぬ姿で
「さ、車乗って。あんまりグズグズしてると人きちゃうから」
「はい…」
車に乗り込むときの沙織の顔は、絶望と呼ぶにふさわしい表情であった
車に乗って数分、沙織が口を開く
「あの…もうこんなことやめてくれませんか?その…警察には行かないから…もう私を開放してください」
「言うと思ったよ。でもそれでやめるんなら最初から呼びはしないよ」
「でも…これ以上やって…万が一妊娠でもしちゃったら…」
「へえ…つまり沙織ちゃんは妊娠の心配さえなければ犯されてもいい中出し大好きな女の子なんだね」
「ち…違…!」
「淫乱」
「………!!」
その一言で沙織は黙ってうつむいた。それに畳み掛けるように男はあるものを取り出した
「そんな淫乱な沙織ちゃんにいいものあげるよ、はい」
「…?」
渡された小さな便箋を開け、中身を取り出す
写真だった。写されているものは…
顔と性器を精液まみれにして笑顔で写真を撮られている自分の裸体だった
「あ……あ…!」
「うつりいいでしょ?昨日印刷しといたんだよ」
沙織の顔色が青に変わる。そこへまた男が駄目押しをする
「君への強姦罪で僕が逮捕されちゃったら間違いなくこの写真は証拠として裁判に使われるだろうね。僕の弁護士が『これが強姦をうけている女性に見えますか?』って訴えるかもね」
「そんな…だってあなたが無理矢理…」
「僕が言いたいのはさ、この写真を誰かに見られたいかってこと、どう?見られたいかな、淫乱な沙織ちゃん?」
「うう…!」
うつむき続ける沙織の精神を男が犯している間に車はホテルのカーテンをくぐっていた
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