「なぁ、コイツって人気あるのか?」
「当たり前だろ!?みんな狙ってるよ。他のコーヒーの情報だと、彼氏はいないって言ってたし。
でも、歓迎会や飲み会に誘っても全然こないんだよ。真面目そうでガード固そうだし。」
「でも、社長とはいえ、どうやって関●ちゃんをゲットしたんだ。
マジで信じられないし、ちょっとショックだわ・・・・・そう言えば思い出した。
社長に関●ちゃんが入ったばかりの頃に紹介しろって言われたけど、コーヒーは接点が全然ないからって、断ったんだった・・・」
「ゲットしたと言うか、みゆきの方から惚れて、社長に告白したらしいぜ」
「マジかよ!!」
「マジ、マジ。社長は、俺はギャルが好みだから、君みたいな娘はタイプじゃないって断ったらしいけど、それなら私がギャルになりますって言って、次の日にギャルのファッションで来たらしいぜ。
それで社長も心打たれて、付き合うことになったらしい。
「それで、最近急に、ギャルっぽくなったのかぁ~~~~~~」
どう考えても、嘘臭い話なのだが、二人は完全に話を信じてしまったようだ。
「でも、この娘は、本当に関●ちゃんなのか??
アイマスクとヘッドホンで、顔がほとんど隠れてるから、よくわからないぞ。」
「お前、社長とみゆきが付き合ってる現実を受け入れられないんだな。よし、今みゆきと話すから静かにしてろよ」
佑介はみゆきに近づきヘッドホンを外した。
「アイマスクは、まだ取るなよ」
みゆきはその言葉に頷く。
「耳が変になりそう・・・」
大音量から、解放され頭を振った。
「よしっ、名前を言って」
「えっ!?名前って私のですか?」
不思議そうに聞き返す。
「うんっ、そう」
「関●幸ですけど・・・」
「仕事は?」
「パチンコ屋で飲み物を販売してます・・・・・なんで、そんなこと聞くんですか??」
みゆきの質問には答えず、話を続ける。
「みゆきは彼氏いるの?」
「・・・・・・一応、竹内社長です・・・・・あっ、ごめんなさい、一応じゃ無いです。竹内社長とお付き合いさせてもらってます」
初めの言い方だと、もし竹内に見られたら怒られると思ったのか、すぐに言い直した。
それを聞くと佑介は再びみゆきにヘッドホンをするように命じた。
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