しかし竹内の部下がそんな甘いはずはなかった。
じゃあ、まずこれをつけてと佑介はみゆきにアイマスクを渡した。
みゆきが嫌そうな顔をすると、社長の命令だからと強制的につけさせた。更には耳には大音量と思われるヘッドホンが・・・
そして風呂敷くらいの大きな布を頭の上からかけ、みゆきの胸から上は完全に見えなくなった。
視覚と聴覚を完全奪っわれたまま、しばらくみゆきはソファーに座っていた。
すると佑介は誰かに電話を始めた。その電話が終ると、撮影は一旦終了して、再開後はチャイムがなるシーンから・・・
そして二人の男が部屋に入って来た。この時俺はこの二人を見たことがあったのだが、思いだせなかった。
「よ~~~っ、佑介ぇ、千葉ぁ、久しぶり~~」
「お前ら、おせーよ、最高のターゲットが待ってるっていうのに」
「わりぃ、社長の彼女って、いつもレベルが高いから、ホントに今日は楽しみたぜ。」
「今日の女はコイツだぜ」
みゆきの方へ案内した。
胸から上は見えないのだが
「やべぇ、これって、うちのコーヒーの制服じゃん」
このセリフでこの二人がみゆきの店で働いている店員ということを思い出した。しばらく行ってなかったので、すっかり忘れていた。
「誰だと思う?」
佑介がニヤニヤしながら、質問する。
「多分、鎌ちゃんじゃねぇ?・・・ヤリマンだって噂だし」
「鎌田かぁ・・・微妙だな、まぁまぁ可愛いけど、いつも会う人とヤると気まずくなるから、今回はパスするわぁ」
「うん、確かにそれはあるな。俺もパスするかな」
店員の二人はあまり乗り気では無さそうだ。
「残念、そいつじゃねーよ」
そういうと、佑介はみゆきから布を外した。
すると二人の表情は一変した。
「あれっ!?もしかして新しく入った、社員の娘じゃねぇ??」
「ホントだ!!関●さんっていう名前だっけ??でも、アイマスクとヘッドホンが邪魔で、よく顔が見えねーよ」
二人のテンションは急に高くなった。
「なんだよ、こいつだって、同じ職場なんだから、パスだろ??」
佑介が意地悪そうに聞く。
「この娘は、別格だよ。もう、入った初日から、可愛い娘が異動してきたって、すぐにみんなで噂してたし、仕事の方も去年全国で、売上4位だったらしいぜ。小さい店だったのに・・・」
店員の一人が答えた。
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