妄想11話……
女は余りにも非現実なる妊娠と言う事実に深い眠りに墜ちる。
精神的にも肉体的にも現実を受け止める事を拒み眠る女。
そして…また夢を見る…
暗闇の中で手足を縛られ転がされた己の姿を遠巻きに見ているもう一人の自分。
やがて暗闇の中から人間離れした悪魔の顔をし巨大な男竿を勃起させた獣と呼ぶに相応しい男が現われる。
何も知らずに手足を拘束され意識無く転がる自分に男が近付く。
『駄目…早く起きて…襲われる…』
もう一人の自分が意識無い自分を助ける為に叫ぶ…
だが声を発っしようとするが声が出ず必死に声を出そうと喘ぐ女。
助けようにも助けれない歯痒い夢の中で女は己が襲われる姿を見る。
だがその襲われる光景は余りにも酷く想像を遥かに越えた鬼畜極まり無い暴行…
野獣男は意識無い自分の腹を何度も蹴りあげ暴行する。
苦しさに目を覚まし藻掻き手足が不自由ながらも抵抗をする自分に対し抵抗する気力が無くなるまで繰り返される暴行。
反抗心がやがて無くなった自分に対し野獣男は漸く手足の拘束を解き放つ。
そして荒れ狂う程の強烈な性行為を抵抗気力も無くなった自分に対し行われる。
目を背けたくなる程の強烈で鬼畜に満ちた強姦劇が己を襲っている。
ただ単の生殖道具にしか過ぎ無い扱いをされる自分の姿。
穴と言う穴は醜く犯され貫かれ夥しい量の精液を穴と言う穴に注ぎ込まれ挙げ句には膣の中に手をねじ込まれ腹の中を掻き毟られる。
フェラチオと呼ぶには程遠い程の口奉仕を強制的に強いられ…
顎が外れる寸前まで口が開くも納まりきらない巨竿から射精される大量過ぎる程の精液が 喉に詰まり嗚咽し蒸せ反り逆流するも巨竿で閉ざされた口内から行き場を失い鼻の管を通り鼻の穴から噴出する。
『もう!!やめて!!お願い!!やめて!!』
余りにも醜く犯される己の姿に絶叫するもう一人の自分。
そして腹の中に突っ込まれた手が何かを引き摺り出して来る。
強烈に痙攣する己の姿…
そして…
野獣男の手には血に塗れた赤子が…
ヘソの尾が己の割れた股の間に引き摺り出された血塗れの子宮に繋がっている。
白目を剥き痙攣し子宮と赤子を引き摺り出され失神し生死をさ迷う己の姿…
そして野獣男が振り返る。
野獣男と目と目が合う…もう一人の自分。
「お前の赤子だ…」
血塗れの赤子を見せ付け不気味に笑う。
『いゃぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
絶叫と共に目が覚める女。
身体中に汗が吹き出し息も荒く飛び起きる女。
「いゃ…いゃ…いゃあ!!!!!!!!!」
女は悪夢にうなされ現実でも妊娠と言う事実にうなされ遂に錯乱してしまう。
酒を大量に呑み部屋中を荒らし最後には酔い潰れ泣き崩れながら眠るのであった。
泥酔したまま眠りにつき朝を迎えた女。
まだ妊娠と言う現実を受け止める事が出来ずにいた。
そしてマネージャーに電話をすると体調不良と言う事だけを告げ電話を切り携帯の電源も切るのであった。
女は初めて仕事に穴を空ける程のショッキングな精神状態。
朝から再び酒を呑み現実から逃れようとする。
そして泥酔し眠りに付くが また悪夢に襲われ目を覚ます。
一夜にして精神を蝕まれた女は自らを酒に溺れさせ やがて明くる日を迎えるのであった。
そして…
女は決心する。
『まだ決まった訳じゃ無い…』
女は最後の望みを託し医師の診察を受ける決心をする。
『絶対に有り得ない…だから何かの間違いに決まってる…』
そして女は悪夢を見る事も何かの引き金かも知れないと総合的に診れる病院を探すのであった。
そんな光景を覗き見る男…
管理人室で己の子を宿し錯乱する女の姿を覗き見ては不気味な笑みを浮かべる男。
「堕ろすのか…どうする…一恵…」
男の欲だけに犯され続けた女の哀れな結果を男は楽しみながら欲望を膨らます。
そして数日後…
男はまたもや欲望を剥き出しにする。
女との接触を企てる男…
まだ病院も決めかねている様子の女を監視する男は行動に出る。
仕事も休み悩み苦しむ姿の女に男は近付くのであった。
手に色紙を持ち女が部屋から出て来るのをひたすら待つ男。
そして女が部屋を出る事をモニター越しに確認すると何食わぬ顔をしロビーで待ち伏せをするのであった。
ロビーに現われた女に安宅も偶然を装うように鉢合わせを仕組む男。
そして…
「ごめんなさい…少し良いですか?」
男はファンと言う事を告げ色紙にサインをせがむのであった。
落ち込んだ表情の女だが作り笑顔と相手が管理人と言う事の安心感から要求に応じる。
そして男は口を切る。
「この所…お見かけすると疲れたご様子ですが…体調でも…」
男は総てを知りながら女に質問を投じる。
女は疲れた表情と重い口調で話す。
「いぇ…少し疲れてるだけですから大丈夫です」
男は更に確信的な事を突く。
「何か悩んでらっしゃる様子に感じますが…」
女の表情が一瞬強張る。
「いえね…私は昔の職業柄…嫌な事でして…何か感じるんですよ…貴女に…いゃぁ~嫌ですな元警察官ってのも…」
男は頭を掻きながら女に話す。
「悩み事…もし有るのなら私で良ければ…」
男は女の心情を弄ぶかのように畳み掛けるように話す。
そして…かなり精神的に侵された女は元警察官と言う安堵感が気を許してしまうのであった。
ほんの少しの気の緩みに付け込む悪魔な男。
女の気を許す一瞬の匂いをも逃さなかった。
半ば強引に女の悩みを聞き出そうとする男の偽の親切心に女は遂に堕ちるのであった。
そして管理人室で、お茶を交わしながら女は事の起こりを話してしまうのであった。
誰にも打ち明けられない不安感が偽の親切心によって踏み躙られた瞬間である。
「え…妊娠…ですか…」
安堵感と精神の不安定さが女は男に総てを曝してしまう。
そして やはり芸能人として公に病院などにも行けず誰にも打ち明ける事も出来ずに今に至る事も話してしまう女。
男の脳裏に瞬時に浮かぶ邪悪な欲望…
「お節介なら先に誤っておきます… 自分の警官時代の知り合いの病院を紹介しましょうか? 警察関係者が多く利用しているので安心かと…」
男は以前の警官時代に裏社会と繋がって今も交流がある裏医者を思い出し新たな欲を剥き出す。
「もし良ければ口添えはしますから何時でも遠慮なさらないておっしゃって下さい」
女は少し笑みを浮かべ気分が晴れたような表情て会釈し部屋を後にするのであった。
「よし…罠は仕掛けたぜ…後は…」
女の去って行く背中を見ながら薄ら笑みを浮かべ見送る男であった。
女が去った後 男は電話をする…
「久しぶりだな…」
会話は進み確信にと入る。
「所で極上の女の処理頼むかもよ…今回のは絶対に大儲け出来るぜ…」
男と話す相手は裏社会で営む裏医者…
風俗関係や不法入国者相手に業を成す悪医者であった。
そればかりか裏稼業もする極悪人だが…れっきとした国家が認める開業医でもあった。
紹介出来る女が居る事だけを告げ電話を切る男。
総てを曝け出し話をした相手が腹の中の子の根源とも知らず…
そして また新たに毒蛾に掛けられようとしている事も知らず…
女は偽の親切心を受けとめ心が揺らぐのであった。
色々な事を思い考える女…
仕事にも支障が出る不安感が冷静な判断をさせる事も無く管理人の言う医者を頼る方向に意志が固まって行く女。
『一度…会って…それからでも…』
女は意を決し医師を紹介してもらう事を決心するのであった。
そして…
新たな罠に自ら堕ちるように女は管理人の元を訪れる。
「あの…この前のお話…お願い出来ますか…」
男は女の言葉に即座に答える。
「全然構わないですよ…色々と相談されたら良いと思いますよ…」
そして後日に医者を紹介する約束を取り付け男の罠に堕ちた女。
『やっぱり…掛かると思ったぜ…』
男の新たな欲望の餌食になった瞬間であった。
罠とも知らず男の欲に堕ちた女…
新たな悪夢の始まりであった。
続く。。。
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