(つづき)
「んん…ぅ」
緩やかな目覚めに、不快感。
鼓は、いつの間にか、コンクリートの床に倒れ込み、眠っていたようだった。
ひんやりとした、固い感触が剥き出しの身体に染み渡る。
「…!?」
目線で自らの身体を確認すると、衣服は全て剥ぎ取られ、まさに一糸纏わぬ姿になっていた。
羞恥心と恐怖に身体を隠そうとした。
しかし、身体は動かない。
「無駄ですよ、指一本も動きません」
聞き慣れた、しかし憎い声が、鼓の鼓膜を殴る。
首は動かず、視界にも長谷川を捉えることはかなわなかった。
「何をしたの」
「薬を打たせていただきました、あまりにも無防備に眠り込んでたもので、つい悪戯心に魔が…」
馬鹿にしたように、長谷川は笑った。
鼓は、諦めたかのように口を開かない
「あ、でも感覚はあるはずですよ」
そう言った長谷川はしゃがみこみ、鼓の背中を指先で撫でた。
鼓の身体、というより筋肉がびくん、と反応した。
感覚があるせいか、反射的な動きはできるらしい。
しかし、鼓自身の意志では、身体は動かない。
歯がゆさに、眉を寄せた。
表情筋は無事らしい、彼女にはどうでも良いことだが。
「次触ると大声で叫ぶわよ」
身体を動かせない鼓は、表情と低い声で、長谷川を威嚇した。
「えぇ、かまいません。
防音加工は万全ですから、問題ないです。」
「何をする気なの」
「だから、実験を…「解剖するつもりじゃないでしょうね!」
鼓の声が、長谷川の言葉を遮り、響きわたる。
長谷川は、愉快そうに笑った。
「解剖?まさかそんな…しませんよ、そんなこと」
長谷川は、口に手を当てて笑う。
「そうですね、正しく言えば調教でしょうか」
長谷川はそう言うと、鼓の脚を持ち上げ、開いた。
恥部が露わになり、鼓は目を見開く。
「や、やめ…!」
「まず手始めに、これは如何ですか?」
鼓の様子を無視して、長谷川が手にしたのは、ワイヤレスの電動マッサージ機。
スイッチを入れると、ブブブブブッと、鈍い振動音が鼓の耳に響いた。
「やめなさい長谷川、やめ…あああああっ」
長谷川は躊躇いもなく、鼓の股間にマッサージ機をうずめた。
鼓の抵抗の言葉は、快感の波に飲み込まれて消えた。
腰が激しく上下し、恥部からは体液が漏れ出す。
「ああっあっやめ…てえええ!」
鼓の悲鳴の懇願に、長谷川は口をにやり、と歪め、更に強くマッサージ機を鼓に当てた。
※元投稿はこちら >>