俺から散々、休憩中や勤務後に嫌な事をされても仕事には影響を出さず、好成績をのこす。容姿が良いだけじゃなく、仕事もできるというところが、みゆきの凄いところだ。
準社員として残ってくれと言われたみゆきなのだが、俺たちの街でみゆきのドリンクサービスの会社が入っていたのは、今のパチ屋だけだったので、なんと新しい勤務地はここから車で四時間もかかる場所だった。
つまり引っ越さねばならないということで、みゆきはかなり迷っていた。今、みゆきは一人暮らしをしているとはいえ、実家からは近いので本当の意味での一人暮らしを始めなければならない。
それに新しい街は一度も行ったことがないらしく、勿論知り合いも一人もいない、そのため両親からは反対されているようだ。
悩んだ挙げ句、一週間後みゆきは答えを出し俺にも報告してくれた。その答えとは
「自分の力を試してみたい、社員として頑張ってみたい」
だった。
もしかしたらこの答えを出したのには、俺との関係を切れるかもしれない、もしくは今よりも回数をかなり減らせるかもしれないということも理由の一つだったのかもしれない。
みゆきの出した答えに俺がかけた言葉は
「うん、じゃあおじさんもついていくよ!」
みゆきは一瞬言葉を失い、数秒後
「ついて行くって、引っ越すってことですか?」
「うん、もちろんだよ」
もう俺にはみゆき無しの生活など考えられないというか、ここまできて逃がすものかという気持ちでいっぱいだった。
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