さやかは自分達が置かれているどうすることもできない状況に、
覚悟を決めた。
(脱がないといけないのね)
手をふるわせながら羽織っていた薄手のジャケットを抜いだ。
その下はキャミソールのためさやかの両腕、正確に言うと両腕と
肩から首、鎖骨までほとんど露出したといってもよい。
次に、スカートに手をかけた。ヒラヒラのミニスカートの後ろ部分に
手を回しホックを外した。手をホックから離したとたんにするりと
足首まで落ち、さやかのピンクのパンティが衆目に晒された。
「ヒュー。かわいいパンティ~。28才にしてはかわいらしすぎへん?
へっへ」
モヒカンのヤジが飛んだ。
さやかは泣きそうになるのを我慢し、孝志のためにキャミソールに
手をかけ、一思いに脱いだ。
これでブラジャーとパンティ、靴下とくつ。それ以外は何も着ていない
恥ずかしい姿になった。
「さやか、もうやめろ!」
孝志が最後のあがきと思える声で叫んだ。叫んだといっても
震えて声がほとんど出ていない。
「うるさいなぁ、こいつ」
一番年下思われる童顔でちょっと小太りの男が、背中に蹴りを
一発いれガムテームで手を後ろでに縛り、口も塞いだ。
「お前は、そこで彼女が俺たちを楽しませてくれるのをそこで
見てな」
「俺、毎回このストリップさせる瞬間がたまらへんねん。
やば、もう勃ってきたわ」
「お前はほんま好きやからなぁ、しゃーない今回は一番に
やらしたるわ」とリーダーがモヒカンに言った。
「さて、その前に恒例の撮影会やろか。まずは彼氏から」
一番がたいのいい男、これまで一言も発しなかった男が、
当然のルーティンワークかのように孝志の背後に回り、立たせて
後ろから両腕を羽交い締めにした。
パシャ、パシャと股間を隠すことを許されない孝志に向けて
フラッシュが焚かれる。
孝志の決して他人には見せることのできない情けない姿が
コンパクトカメラに収まっていった。
「あ~あ。縮こまっちゃって。そんなんじゃさやかちゃんを
喜ばせられないよ」
孝志の無惨な姿はもちろん、孝志の股間を初めて目の当たりにする
さやかは、その様子を正視できなかった。
「さて、次はさやかちゃんの番ね」
「おとなしく言う事を聞けば、痛い目に遭わなくてすむからね」
「じゃ、まず第一の指示ね。両手を下ろして、きょうつけのポーズ」
さやかは従った。容赦なくフラッシュが焚かれる。
「次は、後ろ向いて」
「いい子いい子、じゃあ、そのまま前屈で自分の足首を掴むポーズ」
さすがに直立の姿勢とは違い、前屈みでそれも布に覆われているとはいえ、
あそことお尻の穴を突き出すポーズを取るのは普通の女性なら恥ずかしくて
たまらない姿だ。さやかも例外ではなかった。
「はよしろや!」モヒカンが叫ぶ。
急な大声に驚かされたさやかは、前屈を始め、足首を掴む姿勢を
とった。
(孝志、見ないで!)
モデルと言っても誰もが疑わないスタイルを持つ女性が、スラットした足と、
程よくボリュームのある尻を、ためらいくねらせながら恥ずかしい所を
突き出すような姿勢を取る光景は、世の中の全ての男を興奮させるのに
十分なエロスがあった。羽交い締めが解かれ、正座をさせられている孝志も、
初めて見るさやかの下半身に股間が反応することを抑えきれなくなっていた。
「じゃあ、そのままの体勢で、両手でパンティをずらしてTバックにして」
諦めたのだろうか。動作こそ早くはないが、さやかは一つ一つの命令に
従順なっていた。
「ヒョウ!マ○スジ丸見えでやらし~。おい鉄平、後で俺のマグナムが
収まるマ○コをちゃんとアップでとれよ」
モヒカンは小太りの男に言った。一番恐れていることが着々と近づいて
いる様子に、さやかは今にも気絶しそうだった。
「だぁい丈夫ですよ。シンさんの好みはわかってますから」と鉄平は
カメラを縦にしたり横にしたりと忙しくシャッターを切っていく。
撮影会が恒例になっているのもシンの希望であった。
「次は、このマットレスにきて、四つん這いね」
さやかは足取り重く汚れきったマットレスに向かい、四つん這いの
姿勢をとった。
「顔を下につけてケツだけ持ち上げて」
恐怖におののき、単に言われることを嫌々こなしているように
見えるさやかの体に、このあたりから少しずつ変化が生じてきた。
(やだ、何この感覚!?嫌なのに何で濡れてきてるの!?)
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