恵をレイプしてから2ヶ月弱が経過した。
今の現場も実質的な作業を終えて、撤収・移動準備に入っている。
後がなくなった俺は、ある日の現場終了後、思い切って恵に告白した。
恵は目を丸くしていたが、顔を少し赤らめながら、
「いいですよ」
と応えてくれた。
「立ち話もなんですからカラオケに行きませんか?」と、恵が提案してくる。
・・・。
予約した歌が一段落すると、恵は真剣な表情となり下腹を撫でながら、俺に話しかけてきた、
「稔さん、あなたがこの子の父親なんですよ?」
「えっ?!」
「あの時のこと、相手があなただとすぐにわかりました。
私にはずっと想っている人がいましたから、初めてをレイプで失ったことは哀しかったですし、怒ってもいます。
あなたを責めようと思っていたんです。
でも出来なかった。
あなたが、私に優しく接してくれるから」
恵は目をつぶり、
「そして、通常はきちんと周期通りに来る生理が来なくて・・・。
お腹にこの子を宿したことがわかりました。
本当にショックでした。
レイプで身体を汚された、その証を突き付けられた訳ですからね」
恵は目を開けて、俺を見つめた。
「私の信仰上、中絶などは許されません。
私にこのような現状を強いたあなたを、今度こそは責めようと思いました」
俺は、恵を見ていられなくなり目を閉じた。
・・・チュッ。
俺は目を見開く。
すると恵は唇を離して恥ずかしそうに、
「あぁーっ、駄目ですよぉ。
キスされるほうは目を閉じ続けるのが世間のお約束ですぅ」
もう一度軽くキスすると恵は話を続ける。
「でも次も駄目でした。
あなたを見つめすぎていて、道でつまずいた私を優しく抱き止めてくれた稔さん。
私は、あなたを好きになってしまっていたんです。
ずっと想っていた初恋の人よりも。
だから今日は、稔さんの方から私に告白してくれて本当に嬉しかったんですよ」
そして恵はいたずらっぽく笑うと、
「それに、あの時稔さんはすぐに『お腹は大丈夫?』って聞いてきましたけど、これって犯行を認めているんですよ?
確かに私は妊娠が判ってから、意識してお腹に負担のかからない服装に変えました。
けれど、これと私が妊娠している可能性について結び付けられるのは私の母と姉、そしてこの子の父親だけなのですから。
私の身体そのものには、まだ見た目の変化が全然表れてもいないのに」
恵は俺の上半身を優しく抱き締めると、
「私は、あの時のことを恋人同士の触れ合いと考えることにします。
稔さんもそうして下さい」
恵は俺から離れると、リモコンを取り予約を入れ始めた。
・・・・・・。
しばらく後、
「今日父は帰って来ないのですけど、他の家族と会ってくれますか?
稔さんを彼氏として紹介しますので」
と恵が聞いてくる。
「じや、あまり遅くなると申し訳ないから、もう行こうか?」
「そうですね」
恵は自宅に電話を入れて、彼氏を連れて帰ることを家族に伝える。
・・・・・・。
「ただいまぁ」
恵が声をかける。
バタバタバタバタ・・・。
恵の姉と母親、少し遅れて弟が出てくる。
「稔?!」「稔くん!!」「???」「えっ?」
俺は、あまりに急転直下の展開に正直めまいがした。膝からへたり込む。
「叶(かなえ)、幸子(さちこ)さん、まーくん・・・。
ということは、めぐちゃんだったんだ」
俺はそれぞれの方を向いて、そうつぶやく。
「嘘。お兄ちゃん、なの?」
恵は口に手を当てながら、涙ぐんでいる。
俺の親父と幸子さんは従兄妹同士で、俺と三人姉弟は「はとこ(またいとこ)」の関係になる。
俺が中学生の頃には、幸子さんは既に離婚していて、旧姓の鈴木を母子で使っていた。
一番近くに住んでいる親戚ということで、双方の家に入り浸ったものである。
ちなみにその頃は、俺は同級生だった叶に初恋を感じていて、小学生のめぐちゃんはそれを知ってか俺にベッタリと甘えていた・・・。
幸子さんの食事をご馳走になりながら、積もり積もった話をする。
特に恵は本当に嬉しそうにいろいろ話していた。
彼女はカラオケボックスでの大人びた雰囲気が影を潜めて、なんだか一気に幼くなってしまった印象だった。
でも、これが親しい人にだけ見せる本来の恵の姿なのかも知れないが。
・・・。
だいぶ長居をしてしまったので、「では、そろそろ」と、おいとまする。
玄関から出ると、「明日仕事が早いから」と早々と話を切り上げて部屋に引き上げた叶が、スーツ姿のまま外壁に寄りかかって待っていた。
「一杯付き合ってよ。いける口なんでしょ?」
「そうだな」
叶に連れていかれたのは「赤提灯」だった。俺は思わず吹き出してしまう。
「叶、お前相変わらず男らしいのな」
「悪かったわねぇ、女らしくなくて!!
こういうところの方が、落ち着いて飲めるのよ」
・・・。
「ところで稔、あんたどうしたのよ。
女の子をレイプして妊娠させるなんて、あんたのキャラじゃないじゃない」
軽い思い出話の後、叶は核心に触れてきた。
「大学を中退(や)める前後にいろいろあってね」
「それはそうかも知れないけれど。
恵、本当に泣いてたんだよ。
犯人あんたじゃなかったら、半殺しにしてるところよ」
叶は空手黒帯。
俺は苦笑いをするしかない。
「でも、ちょっとだけ恵が羨ましいかな」
叶が小声でつぶやく。
ちゃんと聞こえてはいたが、俺は誤魔化しにかかる。
「ん? 何か言った?」
「ううん、なんでもない」
・・・。
「ほおら、もっと飲みなさいよぉ」
「もう、いいよ」
「なあにぃーっ、あたしのお酒が飲めないってゆうのぉ」
こいつ相当な絡み酒だな。
知らなかった(^^;)
・・・。
それからほどなくして叶が寝落ちしたので、タクシーに乗せてホテルへと連れてくる。
叶をベッドに横たえると、恵の時とは違い、今回は先に叶を全裸にすることとした。
まずは起きないだろうし、もし起きても酔っているため抵抗に力が入らないだろうから。
薄いピンクのスーツの上着と膝下丈のタイトスカート・ブラウス・パンスト・ブラ・ショーツと順に脱がしていく。
もちろん、デジカメ記録を残しながら。
スーツ以外の着衣は全て白だった。
この色選択は、飾らない真っ直ぐな気性の叶らしい感じではある。
叶はスレンダーな体型である。
と言えば聞こえは良いのだが、中学生の時にちょっとしたハプニングで見たのとあまり変化しているような気がしない。
まぁ、少しは女性らしい丸みが出てきているか。
大丈夫だとは思うが念のため、部屋で売っている「ベッド拘束用手錠四個セット」を買って、叶の四肢をベッドに固定する。
唇に軽くキスをした後、早速叶の膣内に挿入する。
叶の膣内はかなり狭かったのだが、途中で止まることなくすんなりと子宮口にまで届いてしまった。
膜らしきものを通過した感触はあったのだが、それはあっけないくらいに頼りないものだった。
俺は「叶は処女ではない?」という考えに打ちのめされていた。
が、気を取り直してピストン運動を開始した。
それが、いきなり荒々しいものとなってしまったのは、叶の処女膜を奪えなかった無念さが影響しているのだろう。
・・・。
そろそろ叶の子宮内に精液をぶちまけようと、ピストン運動を速めた時、
「妊娠したら困るから、外に出してよね」
叶が俺を見つめていた。
「お、お前・・・、起きてたの?」
俺は驚いて、腰の動きを止める。
「両親がうわばみなのに、娘のあたしがそう簡単に潰れる訳がないよ。
ここのところ寝不足だったから、ちょっと寝かけたけどね。
店を出た後はずっと起きてたよ」
「なんで抵抗しなかったんだよ」
叶は、頬を赤らめながら横を向いて、
「あんたを好きだったのって恵だけじゃないのよ。
あたしだって、前からずっと好きだったんだから。
今日再会してから、ずっとあなたに抱かれたかったの」
叶は、俺の方に向きペロッと舌を出すと、
「まぁでも、あたしは女子高教師だから結婚前に妊娠するのは不味いのよ。
せっかく苦労して母校の先生になったのに首になっちゃう。
中絶はもちろんのこと、緊急避妊も意識して受精卵を殺すことに繋がるから出来ないしね」
と苦笑いしながら言った。
「それにしても、さすがにベッドにくくりつけられるとは思わなかったな」
「だって、後で殺されかねないじゃないか」
「あんたねぇ、あたしを何だと思ってるのよ」
「バ、狂戦士(バーサーカー)?」
「・・・」
・・・。
俺は、すっかり拗ねてしまった叶の顔に手を添えて俺の方へ向けるとキスをする。
舌を差し入れると、叶は早々と舌を絡めてくる。かなり上手だ。
やはり他の男と・・・。
俺の心の中をどす黒い嫉妬が埋め尽くす。
ディープキスを続けながら叶の右乳房を乱暴に揉み、ピストン運動を再開する。
あたっ。
舌を噛まれたので唇を離すと、叶は必死な様子で、
「な、膣内には絶対出さないでよ!!
今日は危険日だから膣内で出されたら妊娠しちゃう」
「そっか、解ったよ」
と言葉ではいいながら、叶に俺自身を刻み込むために中出しすることに決めていた。
「ほん、・・・」
まだ、何か言おうとしていた叶をキスで黙らせる。
さっき噛まれたので、もう舌は入れない。
唇を首に滑らせて、目立つ位置にキスマークを作りにかかる。
叶は慌てた様子で、
「ちょ、ちょっと稔。
あんたどこにキスマークを付けてんのよ」
「付き合っている男に見られると困る?」
俺は叶の反応を見たくて、わざと意地の悪い質問をする。
「男の人と付き合ったことなんて・・・。
えっ? もしかして稔、あんた怒ってる?」
「怒ってなんかいないさ。たださっきおまえの膣内に挿入したとき、すんなりと奥にまで入ったから、彼氏とかに身体を許したことがあるのかな、と思っただけ」
「・・・」
叶は哀しそうな表情を浮かべて目を閉じる。
俺はいったん叶から離れて、叶の身体のあちらこちらにキスマークを刻み込む。
痛みからか叶の閉じたまぶたから涙がにじんでいる。その涙を舌でなめとると、俺は再び叶の膣内に入り込んだ。
「・・・膣内に出していいよ」
叶が低く暗い声でつぶやく。
「妊娠すると仕事首になるんじゃなかったのか?」
叶は目を開き、涙を溢れさせながら俺を見つめると、
「稔は、あたしが男と寝てて汚れてると思ってるんでしょ?
だったら、あたしの膣内をあんたの精液で好きなだけ上塗りすればいいじゃない。
それとも何? 他の男の精子が子宮や卵管などに染み付いた女になんか射精したくはない?
そりゃそうよね、あたしが妊娠したら、その子は稔の遺伝子だけじゃなく他の男の遺伝子も吸収して受け継いじゃうもんね」
俺の中で何かがぶち切れたような気がした。
「わかったよ」
「えっ?」
「そんなに膣内で出して欲しいのなら、出してやるよオラッ」
俺は、ただ射精するためだけにピストン運動を再開した。
叶は顔を横に向け、かたく目をつぶって一所懸命堪えている。
破滅への道を選択をしてしまったのは俺自身解ってはいたのだが、もうどうにもすることが出来なかった。
・・・・・・。
ドクン、ドクン、ドクン、ドク、ドク、ドク・・・。
予告も何もなしに叶の膣内で射精する。
子宮内に出せる精液の全てを注ぎ込むと、俺はさっさと身仕度を整える。
いったん部屋から出て、精算を済ませてくると、俺はむせび泣く叶の両手の手錠だけを外して、そのまま家路についた。
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