「お客さん」
タクシーの運転手が話し掛けてくる。
「ん?」
「気のせいかも知れないんですがね、後ろのタクシーがついてきてるんですよ」
何?
振り返るのは良くないか。
「一回止まれるか? 誰が乗っているか見てみたい」
「わかりました」
俺が乗っているタクシーが止まる。
後ろからきたタクシーには、JK位の女が乗っていた。
直接、寮にはいかない方がいいな。
俺は飲み直してから帰ることにする。
幸いなことに今日は金曜日。
明日、明後日は休みだ。
行きつけのバーの前でタクシーを降りると、店の中に入る。
「よ」
「いらっしゃいませ」
注文しなくとも、意中のものが出てくるくらいには店に馴染んでいる。
それだけではなく、このマスターとは古い知り合いなのだが。
・・・カランカラン。
しばらく飲んでいると、若い女(便宜上。誰がどう見てもJKである(^^;))が入ってくる。
もちろん、さっきタクシーで抜いていった女だ。
まだ、こういう場所に入り慣れていないのだろう。
戸惑っている彼女の隣に移り、
「ここは初めてみたいだね。一杯おごらせて」
マスターの方に向くと、
「オススメを一つ頼む」と言いながら、彼女に見えないように指で合図をする。
・・・。
きれいなカクテルが出てくる。
この酒は、ソフトドリンクのように口当たりが良いので女性に大好評である。
しかし、これを飲んだ後で平然としていられるのは、先程うわばみを自認していた叶くらいのものだろう。
俺も酒は強い方だが、ちょっと自信がない。
そのくらいに強い酒である。
また、先程の俺の合図で酒に特殊な成分が追加されている。
これはマスターの長年の研究と創意工夫により、普通に市販されている酒などの食材しか使っていないのにも関わらず、なぜか「睡眠」・「自白」・「媚薬」・「ピルの効果を減殺する」・「排卵促進」等の効果をもたらすものである。
すなわち「低用量ピルを継続して飲んでいる女でも、これを飲むと危険日になってしまう」というおそろしい代物なのである。
案の定、女はあっという間に潰れてしまった。
伝票にサインすると、マスターに呼んでもらったタクシーで女と一緒にホテルに逆戻りする。
・・・。
彼女を部屋のベッドに横たえる。
持ち物をチェックすると、彼女は現金のみの財布と携帯しか持っていなかった。
携帯を調べるのは後にして、いつもの通りに写真を撮りながら彼女を裸にしていく。
薄茶地にピンクの花柄を散らせた膝上10cm丈フレアースカートのワンピースを脱がすと、子どもっぽいデザインの白いブラとショーツが現れる。
「ベッド拘束用手錠四個セット」をもう一度購入する。
さすがに、今まで一日2セット購入したことはない。
ブラのホックを外し、ショーツを左足から抜いて、その状態で四肢を拘束する。
俺は彼女が起きるのを待って、その後に挿入することにした。
時間の余裕が出来たので、彼女の携帯をチェックする。
彼女はいったい何者なのか。
一番考えられるのは篠原家関係者の線なのだが・・・。
篠原の姓で検索しても出ないので、アドレス帳と発着信記録を一通り探してみる。
とりあえず出てきたのは、「叶先生☆」、「まあくん」「恵さん☆」・・・(^^;)
もしかすると、叶たちの弟である勝くんの彼女か何かなのだろうか?
彼女の携帯の電源を切ると、俺は床で仮眠をとることにした。
さすがに眠くなってきた。
・・・・・・。
翌朝目が覚めると、彼女は既に目を覚ましていた。
「おはよう」
俺は半ば寝ぼけ頭で挨拶する。
「挨拶はいいから、手錠を外してよ」
「ごめんね。
飲ませ過ぎたみたいだね」
「だーかーらぁ・・・」
「尋問とか、いろいろしたいことがあるので、それまで待ってもらえるかな」
「待てる訳ないでしょ!!」
俺はその言葉を無視して、尋問を始める。
「君は、篠原勝くんの彼女なの?」
「な、な、何を言ってるのよ」
彼女は顔を真っ赤にして、狼狽している。
どうやら、あたまがかるい娘のようだ。
「まーくんは、俺の弟みたいなものなんだよね。
兄貴分としては、まーくんにかわいい彼女ができたんなら嬉しいんだよね」
言ってることとやってることが全然違うじゃん、と自分に突っ込みを入れる。
が、彼女は気づかなかったのか、
「あ、そうなんですか。
最近勝くんと付き合い始めた吉田要と言います」
「俺は、伏見稔。
まーくん達とは『またいとこ』になるかな。
子供の頃は本当の兄弟みたいに育ったけどね」
俺は身の上話に、さらっと尋問を混ぜる。
「それで、まーくんに言われて、俺を尾行してたんだよね。
無理はしないように言われてなかった?」
「えっとぉ、勝くんには何も言われてませんけどぉ、お兄さんを尾行したらポイントを稼げるかな? と思いました」
ポイントを稼ぐ?
ははーん。こいつ勝の彼女ではないな。
あたまがかるい娘は勝には相応しくない。
俺には、ふと浮かんだ名前があった。
できれば二度と思い出したくはなかったが・・・。
「ねぇ、吉田瞳って知ってる? もしかして、要ちゃんのお姉さんかな?」
「瞳お姉ちゃんを知ってるの?」
「大学時代の友達だよ」
「お姉ちゃんのお友達なら、知ってるかなぁ。
お姉ちゃん大学生の頃、玉の輿を狙ってて本家筋のボンボンと付き合ってたんですよね。
だけど、そのボンボンがお姉ちゃんの身体をもてあそんで捨てたから、篠原のおじさんが協力してくれて、かなりの額の慰謝料をそのボンボンからふんだくったんですよ。
今はお姉ちゃん、篠原のおじさんの秘書をしてますけど」
なるほどね。
そういうことだったんだ。
要の話を聞いて、だいたいの状況を理解することができた。
要の言う「本家筋のボンボン」とは俺のことである。
瞳は財産を狙って俺に近付いてきた。
俺にセックスを誘ってきたのは彼女で、当時童貞だった俺にはよくわからなかったが、彼女の性経験は豊富な感じだった。
しばらく瞳と付き合って、性格的に合わないことがはっきりしたので別れたのだが、彼女はグループの実力者と組んでいて俺は身ぐるみ剥がされた。
その「実力者」が、篠原のおじさんだったとは・・・。
話を戻して、おそらく要は彼女の座を狙って勝につきまとっているだけなのだろう。
真面目で優しい勝が、俺みたいな「強姦魔」の尾行を自分の彼女はもちろん女性にもさせる訳がない。
また、自分の姉を迎えに行く際もホテルに同行させるとも思えない。
「要ちゃん、ありがとう。よく、わかったよ」
「どういたしまして。それじゃ、これ外して」
「たいしたことは出来ないけれど、要ちゃんにお礼をさせて」
瞳に世話になった礼も合わせて、要の身体を思う存分味わわせてもらおう。
チュッ。
素早く軽く唇を奪う。
「えっ、それ要のファーストキス」
「お世話になったお礼に気持ちよくしてあげる」
再び要にキスをすると唇を吸う。
昨夜、叶に舌を噛まれたトラウマがあるので、舌を差し入れる気にはまだならない。
キスをしながら、要の右乳房を優しく揉みほぐし、クリトリスを包皮の上から指の腹でこする。
要の乳房は、形の良いお椀型でCかDカップ位。
だが、揉み心地に違和感が感じられる。
おそらくは、整形の偽乳なのだろう。
しばらく続けていると、膣口から愛液がこぼれてくる。
中指を膣内に差し込み中を探る。
予想外ではあったが、要は処女だった。
しかも膜は厚くて穴は中指より少しだけ大きいくらいである。
そこで俺は、昔ある地方で行われていたという習慣を参考に一計を案じた。
このまま時間をかけて愛撫を行い、破瓜させないようにしてゆっくりと穴を拡げる。
その上でまた破瓜させないように挿入・抜き差ししたら、通常よりも粘膜の締め付けが強くなり、もっと気持ちがよくなるのではないか? と。
俺は唇を離すと、膣内にある中指をゆっくりと動かしていく。
「どう? 痛い?」
「痛くはないけど。
いったい何をしているの?」
「要ちゃんを傷付けないための準備。
もし痛かったら我慢しないで言ってね」
愛液をなじますようにして、ゆっくりと焦らずに穴を拡げていく。
・・・・・・。
そろそろいいかな?
「要ちゃん。もっと気持ちよくしてあげる」
亀頭で膣口にキスをする。「ゴムは?」
「初めての体験でゴムを着けると痛みが増すから、着けない方がいいよ」
「イク時は絶対に外に出してね。
赤ちゃんが出来ちゃうから」
「うん、わかった」
俺は無責任な返事をする。
角度に気を付けて、ゆっくりと挿入していく。
亀頭が処女膜に舐められる感覚が予想を超えて気持ちが良い。
膜の一番狭いところを亀頭のカリが通過する。
が、その際の刺激で早くも射精が始まってしまう。
俺はそしらぬ顔で、精液をこぼし続けながら挿入を継続する。
「大丈夫? 痛くない?」
「い、痛くはないけど、はぁ、な、膣内が熱いよぉ」
そりゃそうだろう(^^;)
そこから先は、精液で滑りが良くなったこともあり、問題なく子宮口に亀頭をキスさせることが出来た。
トン・・・トン・・・トン・・・トン・・・トン・・・。
まだ射精しているので、ゆっくりとしたリズムで亀頭を子宮口にぶつけていく。
亀頭への刺激に加え、処女膜に優しく陰茎を握りしめられていることもあり、出る精液量こそ少ないものの射精そのものは一向に止まる気配がない。
・・・・・・。
長かった射精もようやく止まり、俺は要から離れる。
「どうだった?」
「痛くなかったし、気持ちは良かった。
けれど、要の処女は勝くんじゃなくて、お兄さんに捧げちゃったんだね」
「要ちゃんの処女膜は破れずにそのまま残っているから、勝くんに破瓜という形で処女膜をあげることも出来るよ。
まぁ破らない方が要ちゃんも勝くんも、より一層気持ち良くなれると思うけどね」
俺は要にディープキスをしながら再戦の準備を始めた。
・・・・・・。
結局、要とはチェックアウトまでセックスを続けていた。
緊急避妊を防ぐため、残念ながら全部を膣内出しとはいかず、偽装のため多少は膣外に出さざるを得なかったが。
要の拘束を全部解くと、彼女がシャワーを浴びている間に、今度こそ家路についた。
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