無計画な買い物ほど男手は必要とされる
想定以上にウッカリ買うのが妻の常だから
というか血筋なのだろう
今日の買い物の様子を見てよく分かった
あれから義母はスカートを履いていない
元からパンツ派、というのが大きいのだろう
楽しそうに歩く女性陣の後ろを付いて歩きながら、暇を潰すように思案を巡らせ、自分の観察不足を悔やむ
妻にせがまれるように、母娘お揃いの服を買わされる
意見を求められたので、ライトグレーを選んだ
ストレッチ素材のスキニーを購入すると、2人はその場で着替えさせてもらう
実家に着くと妻が料理を作る
私はアシスタント役を買って出る
3人の時は互いが暗黙の連携で団欒を保つ
食後、押し付けられるように義母が片付ける
「スカート履かないんですね」
冷蔵庫に来たついでに囁く
明らかに俯き、沈黙する
「私は、あの甘い関係で続けたかったです」
「でも、こういう苦味がお好きなら、合わせますよ」
目線の先に妻を捉えながら、スキニー越しに愛撫する
驚き、こちらを凝視する顔に微笑みかける
「お義母さん、手伝いますよ」
是か否か、せめぎ合いのラリーが続く
「せっかくだから手伝ってもらいなよ」
リビングから飛ぶ娘の一言が重く響き、言葉に詰まる
「じゃぁ、、お願いしようかな」
絞り出すような声で義母が答える
作り笑顔が儚く、私を高揚させる
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