ホテルは高原らしい瀟洒なプチホテルといった佇まいでした。
薄いピンクの外壁が可愛らしく、広い芝生の庭に木造のチャペルがありました。
ホテルとチャペルはガラス張りの渡り廊下でつながり、冬の雪が積もる時期や雨の日でも不便のない造りになっています。
ロビーのラウンジで涼次がSNSで知り合ったお友達カップルと待ち合わせをしています。
静かなエントランスから入って行くと、若い男性と母親らしい女性がこちらに気付いて立ち上がりました。
男性は涼次と同じくらいの年齢に見えましたが、涼次よりも背が高くてガッチリした体型の優しそうな青年でした。
女性は私より少し若そうに見える細くて華奢な方で、とても清楚で上品な人でした。
「はじめまして、西山涼次です。こちらは妻の怜子です」
初めて人前で涼次に「妻の怜子」と呼ばれました。
それだけでドキドキして、胸がキュンとしました。
「怜子です、はじめまして」深々と頭を下げます。
「はじめまして、坂井孝雄です。妻の綾香です」
「綾香でございます、よろしくお願いいたします」
とてもしっとりしたお声で、なぜだかドキリとしてしまいました。
少しだけ立ち話をしてからチェックインして、後で衣装合わせのところで会うことにして別れました。
お部屋は庭とチャペルの見える少し広いダブルのお部屋でした。
とても清潔で温かみのある良いお部屋でした。
涼次とお泊りするのは、こういう関係になってから初めてです。
ちょっとドキドキしました。
涼次もそうだったみたいで、「ママとうち以外のところに泊まるの初めてだね」と言いながら抱き寄せられました。
お互いにそうする事が決まっていたかのように唇を寄せ合います。
そっと唇が触れるくらいに合わせて彼の背中に手を廻しました。
涼次の手が背中を優しく撫でます。
唇で彼の唇を喰むようにしながら舌を柔らかくそよがせます。
彼の舌も私の唇と舌を優しく撫でます。
キスで気持ち良くなるのって、素敵です。
涼次の手が私のお尻を撫で揉んで引き寄せられました。
彼、とっても硬く大きくなっています。
「ダメよ、遅れちゃうから」
そんなこと聞こえないみたいにキスが濃厚になりました。
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