(恵介の独白 つづき)
僕が居間から出て自分の部屋に行く廊下に出た時、後ろで聞き慣れない音がした。何かがスムーズに転がるような、軽やかにコロコロコロコロという音。
振り返ると、廊下の入り口というか、居間の出口にオフホワイトの薄いスクリーンが降ろされていて、居間も、居間のソファーも、恵の姿も見えなくなっていた。
えっ?
何?
どうしたんだろう、これは?
どういうことなんだ、いったい?
すぐに、後ろからついてきた恵のシルエットが引き下ろされたスクリーンに浮かび上がった。
「母さん、なんの真似、コレはさぁ 何なんだよ」
慌てて、動揺した気持ちが怒りのような言葉になって僕の口から飛び出した。
すぐに謝る恵。
「ごめんなさい、恵介さんを驚かすつもりはなかったというか、わたしのサプライズをね、、、プレゼントしたい気持ちだったの」
意味が分からない僕は、ここはいつものように、従順な息子として振る舞った方が得策だと考えて、語調を改める。
「こっちこそ、ごめんなさい。どんなサプライズを考えてたの? 母さんは、、、そのサプライズって、きっと素敵なことだよね? 教えてくれる?」と、優しく聞く僕。
恵は薄いスクリーンのすぐそばまで来てるので、シルエットだけじゃなくて、輪郭やからだのボリューム感まで、すべてがはっきり見えている。
授乳後、すぐにブラをつけて、ミニスカートをくびれたウエストまで引き上げる恵が、この日は違っていた。
上半身は裸。時々、ロールカーテンの薄いスクリーンにバストが触れて、尖った乳首が突き出てくる。わざとそうしてるのかもしれない。
ミニスカートも履いていないけれど、どうやら、薄いパンティーは着けている。
一瞬、僕はその日よりも、2ヶ月前に恵の手を使った自慰がバレていて、この日を最後にもう居間に入れない罰が下されたのかと思って、ヒヤヒヤした。
けれど、恵の優しい声から判断すると、そうじゃないな、、、コレは。
わざとなのか、横を向いた恵のシルエットは、猥褻そのものだ。かたちのよい大きな乳房からもう一段、小さな乳房が盛り上がったみたいな乳輪の影。その先に太くて長くて、上に反り返った乳首の影。
いやらしいのは、さっきさんざん吸い尽くしてやったのに、乳首の先から ぽとぽと、ぽとぽと、母乳が垂れているところだった。
くびれたウエスト、長い脚、適度に肉づいた尻、まるでヨーロッパの女神像みたいに高い鼻と秀でた額、うっすら開けた唇、かたちの良い顎のラインと長い首すじ、、、。
完璧な女だった。
この女を、この女体を 娶った賢介に激しく嫉妬した。同時にこの熟れた女のからだを放って、海外に赴任してる賢介は、男としても人間としても大バカ者だと思った。
優しい声で、でもちょっと真面目な口調で、恵は語り始める。
「お母さんと恵介、ふたりとも嘘がつけないよね?」
なんのことか分からないけれど、うん と、しおらしく答える僕。
「でも、というか、だから、なおさら恥ずかしくて言えないことってあるじゃない? 目を見て、顔を見て話すの、ちょっと恥ずかしいなとか、、、だから、お母さん、このスクリーンを買って、ここに取り付けたの」
恵の声は意外に真剣だ。
「そうなんだね、、、なんでも、恥ずかしがらずに言ってよ、母さん」と、僕。
「あのさ、言いにくいことなんだけど、言うね、、、、おととしぐらいから、わたしのおっぱいを吸い出してくれた後に、自分の部屋にこもって、恵介さんが何してたか、わたし知ってるの」
ちょっと僕は驚いた。
畳みかけるように恵が話す。
「オナニーだよね、オナニーしてるんだよね、、、きっと、わたしのからだやエッチな形をした乳輪や母乳が噴き出す乳腺の出口を思い出しながら、擦ってるんでしょう? 自分のモノを、、、」
終わりの方は、ちょっと涙声になってる恵。
「ごめんね、、、恵介に不憫な思いをさせてるのね、わたしったら、いけない母親だわ、、、」
「そんなことないよ、あんなこと、僕の友達全員がしてるし、母さんのせいじゃないよ」
僕も本気で言う。
ちょっと健気に気分を立て直した感じの声になって、恵はスクリーンの向こうから奇妙な説明をし始めた。まるで、池神なんとかというテレビの人みたいに、、、
「わたし、考えたの。何がいけなくて、何が許されてることなんだろうなって、、、恵介とわたしがセックスしちゃいけないことは知ってるわよね?
お母さんと息子だからよ、、、もう高校生だから、近親相姦がどんなにいけないことなのかは知ってるはずよね、、、お母さんだって、恵介みたいに男としても立派で魅力的な青年とそうなってみたいわ、、、でもね、それはできない。
絶対にできないことなの。
それに、賢介さんに悪いわ。裏切りだもの。
だから、セックスはダメ。
反対から見れば、セックス以外なら、何やってもいいのよ、私たち、、、。
恵介は何がしたい?
わたしに何がして欲しいの?
わたしのからだを使ってできること、なんでも言っていいわ」
急にそんなこと聞かれたって、うまく答えられるはずがない。それに、恵にしてもらいたいなって、想像してるような、あんなことやこんなことをそのまま口にしたら、軽蔑されたり、叱られたりするかもしれない。
だから、いちばん罪のない望みを口にしてみた。
「もう僕も大人の階段を登り始めてるから、母さんが飲んでる本物のコーヒーを朝から飲んでみたい。
ブラックのコーヒーは苦いから、母さんの母乳を絞り出して、美味しくして欲しい」
薄いスクリーンの向こうから、くすくすっという小さな笑い声が聞こえた。
「そんなことでいいの? うん、あしたの朝から、そうするね。恵介さんの目の前で、大好きな右のおっぱいの星形の開口部と唇みたいな左の開口部から、いーっぱい、ミルクを絞り出してあげる。」
「それから、それから、、、もっとないの?」
僕はもう少し大胆な要求を出してもよさそうだと踏んで、思い切って賭けに出た。
「ときどき、母さんとイチャイチャしたいな。絶対、セックスなんて考えないから、裸の母さんを抱きたい」
しばらく沈黙、、、「どうしようかなぁ」と、妙に弾んだコケティッシュな声の恵。
「わたしがパンティー履いてなら、いいよ。
どうせ、勃起したアレをわたしのからだに押し付けて、射精したいんだよね? わたしのアソコに挿入さえしないって、約束してくれるならいいわよ」
やけに寛大な恵の言葉に僕は驚いた。
もうひとつ、ふたつ、ダメ元で言ってみようかな。
「母さんって、オナニーするの? 僕が高校に行ってる間にしてるんじゃない?」
「どうして、そんなこと聞くの?」
とろけるように甘い声で聞かれたら、正直に答えるしかない。
「見せて欲しいんだ、母さんのオナニーを見ながら、僕もイキたい。」
「そんなことでいいなら、いつでも見せてあげるよ、大好きな恵介だもん、、、エロな映像なんかで、自慰して欲しくないの、わたしも。今まで、午前中にしちゃってたオナニーを恵介が帰宅してから、目の前でしてあげるね」
「まだまだ、お母さんのからだで、セックス以外にしてあげられることあるはずよ、、、言ってみて、、、」
変態だと思われるかも知らないけれど、思い切って
言ってみよう、、、
「あのさ、授乳の後、お母さん、寝ちゃうじゃない。ぐっすり寝てたら、お母さんのからだを隈なく調べてもいいかな?」
「どういうこと?よくわからないから、もっと詳しく教えて」
そういう、恵はほんとうは何もかも知っていて、ただ知らないフリをしてるのかもしれない。
「だからさ、お母さんの股の間やおへそや鼻の中まで、詳しく覗いてみたいんだ。それも寝ている間に、、、」
「それって性教育だもん、わたしが断るはずないよ、、、全部、剥き出しにして調べていいよ。からだの隅々まで。
あなたのペニスさえ挿入しなければ、アソコに指を入れても、マイクロスコープを挿入して舐めるように眺めても、何してもいいよ、、、」
「もし、目が覚めても、寝てるフリしていてあげるから、クリトリスをピンセットで摘んでも、乳首の開口部を綿棒でホジホジしても、お母さんの手の指や足の指を舐めても騒いだりしないわ、、、約束する」
やばい、バレてたのかな?
でも、あまりの寛大さに驚かされて、そんな感情は吹き飛んだ。
しばらく沈黙。
最初に口を開いたのは恵のほうだった。
「もっと、お母さんにしてもらいたい、エッチなことないのかな?
たとえばね、、、ボッキしたおちんちんを舐めて欲しいとか、お母さんのあたたかい口に含んで欲しいとか、その中で射精しちゃいたいとか、、、」
僕は、恵から、そんな誘いかけをされるなんて思ってもいなかったから、絶句した。
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