「慎太郎君ってケチね。」
「なんだよ。麻里子ちゃん。いきなり。」
僕が、プールサイドで水筒のお茶を飲んでいたら、妻が言ったのである。
彼女は、学生時代水泳部で、僕がセックスばかりしてたら、年を取ったらすぐに体を壊すから運動したらと、近くのスポーツクラブでたまに体を鍛えているのだ。
妻がプールで泳いだら、スタッフさんにスカウトされ、水泳教室のインストラクターに成ってしまったのである。
もちろん、103万以内のアルバイトだ。結婚して妻は僕の扶養に入ったからだ。彼女の家族も扶養に入れたのである。
「本当の金持ちって、ケチなんだって、芸能人が失敗するのは、金遣いが荒いからなんだよ。だから僕は、確かに大きい家を建てたけど、郊外で都心より、安い。新幹線も止まるから、車もいらない。煙草は吸うけど、高いお酒は飲まないし、女はママと妹で満足していたからね。自販機でお茶買うなら、冷水ポットで作ったら何杯も飲めるよ。」
と、言ったら、
「成る程。女を家族で満足以外は正論ね。」
と、言ったので、二人は大爆笑したのである。
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