ああ、ドキドキしてる。でもいけないわ、大樹さんが色々してくれたのに、映画に集中しなくちゃ。
やはり見たかっただけあって、映画にすぐ引き込まれる。
しばらくたったとき、加奈子は周りの異様な雰囲気に気づいた。
まるで動物が水を舌で舐めているような音、それにお互いになにかを吸いあっている音、そして男女のため息とうめくような声が聞こえてくる。それも一組や二組ではなさそうだ。
えっ、これって、ひょっとして、、、
こんなところで?周りに人がいるのに?
加奈子は顔が熱くなる。
今の恋人同士って、こんなに大胆なの?
そのとき、いきなりスクリーンにショッキングなシーンが写し出された。
加奈子はキヤッと叫んで、思わず大樹にしがみつく。
大樹は加奈子を引き寄せ、胸に抱きしめていた。
えっ?わたし、大樹さんに抱きしめられてるの?
髪を優しく撫でられる。
とても気持ちがいい、幸せな気分になる。
大樹は加奈子の顔を上に向かせ、見つめながら唇を寄せる。
加奈子はまぶたを閉じ、二人の唇は重なった。
大樹の舌が加奈子の舌を探していた。加奈子は素直に舌を委ねる。
二人の舌が絡み合う。
ああ、こんなキス、久しぶり、ううん、初めてかも?
加奈子は大樹の首に両手を回し、大胆に舌を絡めていった。
大樹はそれに応えながら加奈子の胸に指を這わせる。優しく撫でた後、ブラの中に忍び込ませ、胸の感触を味わう。
「ン、、、ン、ン、、、あーん、感じちゃう、、、」
「加奈子さんの胸、すごくステキです、、、この胸にキスしたい、、、」
「ああ、ダメ、、ここじゃイヤ、、、」
二人は見つめ合い、再び唇を重ねた。
感じ過ぎて、なかなか立つことの出来ない加奈子を支えながら、二人は駐車場へと向かった。
つづく
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