曲げた膝をゆっくりと伸ばして、今度はバイブを腿で挟むようにしたミキ。
『シホちゃん、ごめん…もすこし…このまましてて…いい…?』
「うんもちろん!」
『…ありがと…』
ミキはそう言って両手で顔を覆うと速いけど深い呼吸で震えていた。
私もその姿に興奮して箱からバイブを取り出して隣で同じように挿入したまま脚を閉じてみた。開いてするよりも気持ちがよかった。
ただ入れてるだけなのに、自分が呼吸する僅かな動きがすべて膣に凝縮されて響いていた。
「……イッ…クッ………」
不思議な感じだった。セックスとは違う、静かだけど大きな波が私を包んで絶頂まで導き、それがずっと続く感覚。止めたくない、止めるのがもったいないと思えるくらい幸せな気分になっていた。
全身の力が抜けてすべてがどうでもよくなる気持ちになり、眠りに落ちるギリギリのフワフワした状態。
そこから連れ戻してくれたのはミキだった。
私の名前を呼び、隣に座るミキ。
バイブを入れてから1時間も経っていた。
ミキはあの後すぐに起き上がったけど、私の状態を眺めながらずっと観察していたらしい。
白目を剥いた私が心配になって声をかけたみたいだった。
『シホちゃんすごいね…』
「あ…うん…そう?」
『たぶんずっとイキっぱなしだったんじゃない?』
「ん…たぶん。自分でもよくわかんないんだ」
全身のダルさを感じながら2人で後片付けをした。
小さめのバイブはプレゼントといってミキにあげると言うと、すごく喜んでくれた。
毎晩使うんだ~と言っていたけど、バレないようにねと一応釘を刺した。
マンションからの帰り道、ミキはひょこひょこ歩いていておかしくて笑ってしまった。自分もそんな時あったのに。
しょうがないじゃん!と頬を膨らますミキと手を繋いでゆっくり歩いて帰った。
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