[私との時間を優先してくれるかい?]
「ん?……それって?」
[私がシホちゃんと会いたいって言った時、他の男の子と約束していても、私と会ってくれるかな?それだけが条件だけど。]
会う=セックス。加藤と会うのも他の男の子と会うのも結局はセックス。
私はそんな条件でいいなら、と加藤に答えた。
嬉しそうな顔で顎をなで、私の頭も一緒に撫でていた。
「あ、ヒロトもこの事知ってるの?」
[ハハハ、もちろん。彼も了承してくれてて、あとはシホちゃん次第だったんだ]
キッチンからペットボトルを持ってきて、1本を私の前に置いた。
この部屋の物、自由に使って構わない。飲み物や食べ物は用意した分がなくなったらその都度買ってきてどうにかしてくれ。
私の部屋だから自由に使っていいけど、ひとつだけ、この部屋を使って援助交際だけはダメだと告げられた。
正直、部屋プレゼントしてくれてセックスするのも援助交際じゃないの?とは思ったけど黙っておいた。
リビングの他にある部屋をぐるっと見て回った。他に部屋は2つ。両方に大きなベッドが置いてあるだけで特に変わったものはなかった。
加藤のところへ戻るとテーブルに大きな箱が出ていた。
[これね、シホちゃんにプレゼント]
箱を開けて中を覗くと…たくさんのアダルトグッズ。
ローターやバイブはわかったけど、他にも見たことないカラフルなオモチャがたくさん詰まっていた。
「いいの?こんなにたくさん…」
[ ハハハ、全部シホちゃんのだ。自由に使ってね]
なぜここまでしてくれるのか不思議だったので聞いてみたけど、加藤ははぐらかすだけでちゃんと答えなかった。でも、優しいし気持ちいいセックスを教えてくれるし…まぁいいか、とあまり考えなかった。
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