いきなりストレートに言う私の頭をポンポンしながら笑った。
[女の子がそんな事言っちゃダメだよ、ハハハ]
「でも…」
[まぁすることは変わらないけどね。ただ言葉を選ぶだけで気分も盛り上がるからね]
そんな事を言いながらほんの3分足らずで車を止めた。
前のマンションは遠かったのに…と思いながら窓の外を見ると、駅のすぐ近くのマンションの入り口だった。
「ここ……?」
[うん、ここ]
状況が理解できないまま加藤に肩を抱かれながらエレベーターをあがり、頑丈そうなドアの前に立つ。
ポケットからジャラっと取り出した鍵でそのドアを開けると、広い玄関と先に繋がる廊下、途中にはいくつかのドア。
さぁ入ろう…と加藤に連れられ奥へと進むと、生活感の全くない部屋が目の前に。
「加藤さん…ここって……」
[買っちゃった!シホちゃんの為に!]
???
ハテナしか浮かんでこない頭。ぼーっとしたまま部屋を見渡していると、私とセックスする専用部屋を新しく買ったらしい。
お金持ちだとは思ったけど、ここまでするのは理解できなかった。
とりあえず座ろうと促されてソファに座り詳しく話を聞いてみると、ヒロトといろいろやり取りしながら、私がセックスする場所に悩んでいると伝えられたと。
それなら私が用意するーーと、買ったのがここ、この部屋だとニコニコしながら話してくれた。
「え、でもそんなたくさん会えるわけじゃないのに…」
[うん、ここはシホちゃんが自由に使ってくれていいよ。君にあげるから]
はぁ?と言う言葉しか出なかった。小学生にマンションの部屋をプレゼントって…。
[聞いたよ。色んな子とセックスしてるんだよね?外ばかりって聞いたけど。]
「あ……うん。神社とか人来ないところで…」
[ここを使えばいいよ。ほら…]
そう言うと鍵を私に手渡し、続けた。
[ただひとつだけ条件があるんだけど、いいかな?]
「あ…うん」
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