ひとり減った。
だけどあまり淋しいとかって気持ちはなかった。
“増やせばいい”
私の頭はそう切り替えていた。
特定の秘密の相手を探すから難しいのであって、みんなとしちゃえば…
けれどヒロトはまだそれは早いと忠告してきた。
小学生の口は軽い。
誰彼構わずしたら、あっという間に街中にその話は広がる。もう少し待って…と。
まぁ納得した。確かに女子同士の秘密の話なんて次の日にはクラスみんなが知ってるなんて当たり前だったし。
とりあえずはもう1人だけ増やすのだけはヒロトにOKをもらった。
ーーーーー
真っ暗な部屋で兄と抱き合う。いつもの通り。
「お兄ちゃんって彼女いないの?」
繋がりながら何となく聞いてみた。
『いるよ。なんで?』
ゆっくりピストンしながら答える兄。
「えっ?いるの?」
『そりゃ彼女くらいいるさ。』
「初めて聞いた……。なんで教えてくれなかったの?」
『ん?聞かれなかったし。』
「どんな人?」
『可愛いよ。オマエみたいにエロいけど!』
「……ヤリマンなの?」
『んなわけねーだろ!』
話しながら射精して、私にのしかかる。
『今度会わせるわ。』
「ホント?」
『ん。ちょっと変わってるけどな…』
兄の彼女は同級生で、少し離れた場所から来て一人暮らししながら大学に通っているらしい。
そのうち会わせるって事だつたのでその日はあまり詳しくは聞かずにいた。
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