画面の中のミキは白目を剥いている。
映像が落ち着いたので隣のミキを見ると、涎を垂らして完全にイッていた。
ビデオでは加藤がお尻に射精して、すぐに別の人がまたお尻に入れて射精…次の人も、最後の人もみんなお尻の中に出した。
4人が出し終わると、加藤はミキのお尻の下にグラスを添えて掻き出すように精液を集めていた。その間もバイブはMAXで唸りっぱなし。
何となく…嫉妬した。
自分も気持ちよくさせてもらったけれど、ミキは失神して意識がない時までも犯され続けていたのが羨ましくて。
半分近くまで精液が溜まったグラスを加藤が見ながらニンマリ笑った。
『これ、ミキちゃん飲んでくれるかな?』
4人はミキを縛っている紐を解いて優しく抱き上げソファへと移動する。
ソファに座らされたミキの姿でビデオは終わっていた。
「ミキ………あれ、飲んだ?」
『……………うん』
「お尻からっての…知ってた?」
『………うん。知ってた。』
「ミキ……すごくね?」
『…えへへ』
「ってか…私達ってヤバいよね」
『ん、だよね。でも…やめられないっ!』
ミキはそう言うとDVDをバッグにしまい、寝室で太いバイブ2本でオナニーをはじめる。私も別の寝室で満足するまでイキまくった後家に帰った。
ーーーーー
その日私は病院にいた。
兄に連れられて、わけがわからずにエレベーターで上階に移動している。
どうしたのか兄に聞いても、いいからついて来いとだけしか言わない。
静かな廊下を兄に続いて歩いて行き、白い扉の前に立つ。
壁にはヒロトの名前。
私はノックも無しにすぐに扉を開いて中に入ると、そこには酸素マスクをしたガリガリに痩せたヒロトが寝ていた。
隣に座っていたヒロトの母が私と兄に一礼して部屋を出る。
『病気なんだよ。治らない病気』
「………うそ…」
『この状況で嘘なんて言えないよ…。本当は……』
兄は私に背を向けながら話した。
けっこう前からヒロトは体調が悪くて、でも病院に行ったりはせずにいた。
ある時大学でいきなり倒れて救急車で病院に運ばれ検査すると…もう手遅れな状態になっていた。
ありがちだけど、ヒロトの希望で私には黙っていて欲しいと言われ今日まで秘密にしてきたけれど、もうあまり長くないから…とヒロトの両親が私を呼んでくれた。
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