飴色のゴム管の先に、銀色のクリップで黒い嘴管が取り付けられている。
嘴管は細いが長く、あれが母の肛門に全部入れられたら、母は痛いのではないか、と悟は心配だった。
しかし、悟がもっと心配になったのは、ゴム管がずっと高い位置にぶら下げられたガラスの容器に繋がっていることだ。
ガラスの容器は大きかった。
とても500ccとかではない。
ちょっと比べられないが、もしかしたら家にあるお湯を沸かすヤカンくらいあるかもしれない。
あの中にいっぱい入ってる水が、全部母のお尻からお腹に入れられるのだろうか?
我慢強い母でも、きっとお腹が張り裂けそうになって、苦しむんじゃないか?
それに、お腹に入れられてから、どのくらいの時間我慢させられるんだろう?
我慢できなかったら、あの姿勢のまま、立ったままお尻から出してしまうことになるんじゃ?
僕が助けてあげたいけど..。
ごめんなさい、お母さん。
僕、勇気が無くて..。
悟は悩みながらも、母のお尻から目を離せずにいた。
やがて院長先生が、婦長さんに命じた。
「嘴管を挿入しなさい。」
ゴム手袋をした婦長さんは、直ぐには嘴管を挿入せず、まず長いピンセットで挟んだ脱脂綿で、母の肛門から前の性器にかけてを拭いた。
「処置する部位を消毒します。」
もちろん肛門を中心にした部分は、円を描くように念入りに拭き清めた。
母は、僅かにお尻を左右に振るように動かした。
やはり、覚悟を決めた母でも、恐かったり、消毒薬が沁みて痛かったりするんだろうか?
やがて婦長さんは、ピンセットを置き、代わりにゴム手袋の人差し指の先に透明なクリームを着けた。
「肛門に潤滑剤を塗ります。」
あっ、入れるのに、少しは痛くないように、何か塗ってあげるんだ。
しかし、婦長さんから肛門にローション状の物を塗られている母は、やはり恥ずかしくて辛いのか、お尻を小刻みに震わせていた。
「力を抜いてください。
お腹で息して。」
婦長さんは、そう言うと直ぐに嘴管を母の肛門に宛がった。
母が上半身を倒してベッドに手を掛けて、お尻を後ろに突きだしているのに、悟のいる所から
、母の肩が上下して深呼吸をしているのが伺えた。
母の肩が下がった時、つまり息を吐いた時、婦長さんは嘴管をズブッと母の肛門に挿入した。
あまり抵抗は無いようだ。
10センチ以上ある嘴管が、ズーッと母の肛門に入っていく。
「挿入しました。」
婦長さんに報告を聞いた院長先生は、
「注入を始めなさい。」
と命じた。
飴色のゴム管の途中を挟んでいた銀色のクリップが外された。
「はあーっ..」
それまで無言だった母が、ため息のような声を出した。
悟が聞いたことのないような、いつも優しくて明るい母が出した声とは思えない、淫靡ないやらしい声だった。
「どうだね、真知子。
入ってくるのが、分かるかね?」
院長先生の問いかけに、母は、
「はい..、分かります..。
あっ、ずっーと..、入ってくる..」
と答えたが、呂律が回らないような、とてもあのしっかりした母とは思えない口調だった。
お母さん、おかしくされてるんだ..。
婦長さんは、点滴台から吊るされたガラス容器を見て言った。
「今、2000cc程です。」
悟もガラス容器に目をやった。
いつの間にか、半分近くが空になっている。
2000cc?
本当にそんなにたくさんの水が、お母さんのお腹に入ってるの?
悟がガラス容器を見続けると、確かに水位が下がっている。
まだ、お母さんのお腹に入り続けてるんだ。
あんなに入れられたら、お母さんのお腹、膨らんでるんじゃないかな?
残念なことに、悟が覗いている場所からは、母のお尻は真っ正面だが、お腹の方は見えなかった。
そのうち、ガラス容器の水位の下がり方が鈍化し、ついに止まってしまった。
「2800ccで入らなくなりました。」
婦長さんの報告に、院長先生は母に、
「どうだ?まだ、いけそうか?」
と尋ねた。
「はい、まだ..、少しなら..」
そう答えた母の声は、上ずっていて、途切れがちだった。
運動などで息が上がってる時に、無理に返事をしているような感じだった。
「エネマシリンジに切り替えなさい。」
と院長先生が命じた。
婦長さんは、ガラス容器から延びてるゴム管の途中にあるジョイントを切り替えた。
ジョイントに、中程が握れるように膨らんだ赤いゴムの管が差し込まれる。
そのゴム管の先端は、点滴台から下ろされて低い位置に固定されたガラス容器に入れられた。
「握りますよ。」
婦長さんは、母に聞こえるように言ってから、エネマシリンジの握る部分をゆっくり握った。
「あっ..、ああっ..」
母が再び喘ぐような息使いをした。
「入って行ってますね?」
婦長さんの問いに、母は
「はい..、入って来てます。」
と答える。
婦長さんは、それから3秒に一度の速さでゴム球を握った。
再びかなりの速さで、ガラス容器の中の水が減っていく。
「くっ..、はあっ...」
母の喘ぎも激しくなってきた。
「どんな感じだ?どこが苦しい?」
院長先生の問いかけに、母は
「握られる毎に...、お腹全体が..、ビンビン響くみたいで..、お腹、重いんです..。
そして..、ちょっと息が..」
と、いかにも息をするのが辛そうな感じで答えた。
しかし院長先生は、
「先日は仰向けだったから、苦しかっただろうが、今日は四つん這いに近い姿勢だから、膨満した腸から肺を圧迫される圧力は少ない筈だ。
僕が見守っているから、もう少し耐えてみてくれ。」
と言い、まだ続けるように婦長さんを促した。
それからは、母はずっと、
「はあっ..、はあっ..、」
と苦しげな息使いを続けていたが、やがて
「先生、吐きそう..」
と訴えた。
急いで近くにいた奥さんが、膿盆を母の顔の前に差し出した。
悟の方からは見えなかったが、真知子は口から少量の胃液を吐き出した。
さすがに院長先生も、
「今日はこれが限界だろうな..」
と言うと、婦長さんに注入を止めるように指示した。
婦長さん自身も、緊張でガチガチになっている。
普段手術の手伝いをしてる筈なのに、それとは全く違った緊張だった。
同性の年下の真知子の腸内に、院長先生の命令で大量の水を強制注入したのだが、いつの間にか自分自身の穿いてるショーツまで、じっとりと濡れていた。
見学の立場の奥さんや若い看護婦も同様だった。
終わったんだ..。婦長さんも奥さんも若い看護婦も、そして覗いてる悟もホッとした。
しかし、院長先生はまた新たな指示をした。
「先日購入したアナル栓を試してみよう。
エアで膨らませるやつ。」
奥さんは、夫のハードなSは知っているが、これ程まで自分の友達が酷い目に遭わされるのも気の毒な気がした。
「あの、貴方..。真知子さん、もうかなり辛そうだけど..」
しかし院長先生は前言を翻さなかった。
「まだ脈もしっかりしてる。
大丈夫だね?真知子。」
母は顔を上げて院長先生の方を向き、なんとか微笑もうとしたようだが、それは硬くひきつった微笑みだった。
やがて婦長さんの手で、空気で膨らむアナル栓が、きつく引き締められてる母の肛門に押し込まれた。
それ自体かなりの苦痛を与えたようだが、婦長さんがポンプを握り、肛門の内外でバルーンを膨らませると、明らかに真知子の顔色が青くなった。
「先生..、私...」
そこまでしか言葉にならない様子だった。
院長先生は、母の膨らんだお腹を下から撫でながら、
「限界か..。
仕方ないな..。」
と言うと、婦長さんに、母のアナル栓を抜き、排泄を許すようにと指示した。
母は婦長さんと若い看護婦に抱き抱えられるようにして、ポータブル便器の前まで連れていかれ、そして婦長さんの手で空気を抜かれた栓を引き抜いてもらった。
ポータブル便器に激しく打ち付けられる母の体内から出る水は、トイレで聞きなれているビリビリっと言う音ではなく、ジャーッと強い水圧で水を硬い壁にホースで打ち付けたような音だった。
そしてその音は、かなり長い時間続いた。
やがて断続的になり、ジョーッと柔らかい音になり、最後は、ジョッ、ジョッと少ない量となって、やがて終わった。
母は座椅子式のポータブル便器に座ったままだったが、両横から婦長さんと若い看護婦に身体を支えられて、やっと上半身を立たせていた。
悟の所からは、母の横顔しか見えなかったが、目を閉じた青白い顔は可哀想な筈なのに、どうしても、悟には、きれいであり、それでいていやらしく、母と言うことが分かっていながら、自分もあんなことをしてみたい!
お母さんが死にそうな程、いやらしく酷いことをしてみたい!
と歪んだ性欲を沸き立たせてしまった。
まだ悟は、思春期に入るか入らない頃だった。
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