佳代子は自分がSであるのに、結婚した夫もSであり、夫婦生活が上手くいってなかったところに、大きな秘密を共有した親友真知子を仲間に入れることで、院長夫人の地位を守ることができた。
佳代子の夫は、親友が側で見ていると言うアブノーマルな環境で、医療器具を使ったハードな責めを甘受する真知子を大切にした。
息子の悟に職員食堂で食事を摂らせるのもそうだが、なにより毎月かなりのお手当てをきちんと渡した。
妻公認と言うより、妻と共有のM妾にしたのだ。
やがて雑役婦である真知子が、病院と奥さんののMだと看護婦やその他の職員に知れた。
真知子をバカにするような言動をした者は、直ぐにクビになった。
もともと人柄が良く働き者の真知子は、皆からも好かれていた。
だから、婦長をはじめとする看護婦達が自分に気を使うのも嫌だった。
そこで思いきって院長に、「自分を皆さんの前でも責めてください。」と申し出たのだった。
変態である院長は、同性の妻に友達である真知子を責めさせ、それを見て興奮するくらいだったから、真知子の申し出を喜んだ。
真知子の事を心配した佳代子の口添えもあり、
真知子は新人の看護婦等に、自分の身体を練習台として使わせる。
看護婦達は、感謝して真知子の身体を使わせてもらう。
院長は、看護婦達から真知子が練習台とされているのを、真知子への羞恥責めか、貸し出しのような感じに思って興奮する。
と言ったルールのようなものが出来上がった。
真知子は、新人の看護婦の前に、院長から縛られた裸体を晒すことに激しい羞恥を感じたが、
やがてそれも自分の快感と感じられるように適応していった。
ただ土曜日の午後だけは、若い看護婦から陰毛を剃られたり、導尿管を挿入されたりしている時に、「この病院に、悟が来ているんだ..」
と、つい思ってしまうこともあった。
母一人息子一人の二人きりの家族で、自分の母が裸で縛られて、若い看護婦から不必要かついやらしい医療行為をされてると知ったら、悟は怒るかしら?悲しむかしら?
複雑な気持ちになるのは、仕方なかった。
悟は、裸で縛られた母が入っていった処置室のドアの外に張り付いて、中から聞こえる声や音に、必死に聞き耳を立てていた。
カチャカチャと器具が触れあう音。
「そうそう、消毒するのは広い範囲で..」など婦長が若い看護婦に指導する声。
若い看護婦の声で、
「あっ、ごめんなさい。痛くなかったですか?」
と聞こえた時は、
「お母さん、やっぱり酷いことをされてるんでは..」
と心配になった。
悟は決心して処置室のドアを少しだけ開けた。
わずかな隙間から、テーブル状の診察用ベッドに、向こう向きに寝ている母の裸体が見えた。
すでに母の身体を隠していたたった一枚の白いショーツは脱がれて、真っ白な母の背中とお尻、太股がこちらに向いていた。
その背中には、やや赤くなった両腕が手首で縛られ、背中の高い位置まで引き上げられた状態で、胸に回した縄に結びつけられている。
「あの雑誌のページに載ってた女の人そっくりだ..」
豊かなお尻と括れた腰。
そのシルエットはバイオリンかギターのようでもあった。
その美しい母の背中を若い看護婦が遮った。
しかし、母の豊かなお尻は見えている。
看護婦はピンセットに挟んだ脱脂綿で、母のお尻を拭いていた。
それもお尻の割れ目をピンセットを持っているのと反対のゴムの手袋に嵌めた手で、広げるようにしながらだった。
「お母さんのお尻に、何か薬を塗ってるんだ..」
悟なりに、それが予防接種の前に、注射される部分に消毒液を塗るのと似ていることから、
「お母さん、お尻を消毒されてるのかな..?」
と思った。
「でも、消毒された後、あんな割れ目の奥に注射されちゃったら、痛いんじゃないかな?」
若い看護婦の手に、ガラス製の大きな注射器が握られた。
「えっ、あんなに大きい注射を?」
しかし、それは注射器ではなかった。
形は似ているが、何より銀色の針が着いてないようだ。
先端は針の代わりに、ちょっと膨らんだノズルになっている。
「今から.、入れますから..」
若い看護婦の緊張した声が聞こえた。
悟はごくりと生唾を呑み込んだ。
若い看護婦は、母の背中の方から太股の方に移動し、手に持った大きな注射みたいなのを、母のお尻の割れ目に刺し込んだ。
「浣腸なんだ!」
悟も以前に、便秘で母から市販の浣腸をしてもらったことがあった。
でも、あの時されたのは、小さなピンクのイチジク浣腸だったのに、ウンコがしたくてとても苦しかった。
それが、今、母がされてるのは、大きなジュースのビンくらいに見えた。
「うっ!」
母が呻いた。
「すみません!ごめんなさい!」
若い看護婦の声がする。
「挿入するときは、肛門から目を逸らさない!」
婦長が叱る声もした。
お母さん、どうされたんだろうか?
酷いことをされたみたいだけど..。
しかし、直ぐに母の落ち着いた、そして優しい声が聞こえた。
「私は、大丈夫よ。
そうね、婦長さんの言うとおり、浣腸を挿入するときは、貴女も恥ずかしいだろうけど、ちゃんと患者さんのお尻を見た方が良いわ。」
どうやら、若い看護婦は、同性とは言え真知子のお尻や性器を見るのが恥ずかしかったらしい。
それで、嘴管を挿入する時に、肛門の中心からわずかに外れてしまったのだった。
「さあ、良いわ。
もう一度、やってちょうだい。
大丈夫よ。私はちょっと痛かったり、恥ずかしかったりが好きな変態なんだから。」
優しい母の声だったが、ドアの隙間から覗いていた悟にとっては、衝撃的な言葉だった。
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