翌朝、一睡もしてないにも関わらず、玲於奈は兄から学校に連れていかれた。
「これまで無遅刻無欠席なんだろ。あのくらいで学校休むなんて無いよな。」
朝起きて、今日は学校を休みたいと言う玲於奈に、幸雄は冷たく言ったばかりか、下着を着ようとする妹に「これを穿いて行け。」と渡した下着は、まんでピンサロの女が商売で穿くような僅かばかりの三角の一重の布にゴム紐が着いているだけのものだった。
「こんなの、穿いて行けません..。」と泣く妹に幸雄は「じゃあ、ノーパンで行くか?」と冷酷に言った。
玲於奈の通う女子高の校門前は、いつもの通り元気な生徒達が登校して来ていた。
みんな、明るくて、無邪気で、天使みたいだ..。
今はもう汚れてしまった玲於奈は、友達たちを見てそう思った。
なかなか車の助手席を降りようとしない妹に、幸雄は「学校休むんなら、これから街中で制服の下を脱がせて歩かせるぞ。」と脅した。
玲於奈は俯いて校門の方へとぼとぼと歩き出したが、ただ歩くだけでも初めて穿いた小さなパンティが股間に食い込み、それがまた「自分のあそこは、もう生えていないんだ..」ということを思い出させた。
校門の中に入って、玲於奈はいきなり後ろ姿から背中を叩かれた。
「おはよう!玲於奈、どうしたの?体調悪いの?」
友達の一人由梨香が心配してくれた。
本当は今由梨香が触った背中にも、昨夜叩かれた鞭の痕が残っている。
悲鳴をあげそうになってた玲於奈は、はっ!と気がついて悲鳴を呑み込んだ。
だめ!ここで由梨香におかしいって思われたら、保健室とかに連れていかれたら、大変なことになっちゃう。
玲於奈は作り笑いをして「ごめん、昨日ちょっと..」と誤魔化すと、玲於奈が真面目で勉強家と信じている由梨香は疑いもせず、「ははーっ、また遅くまでお勉強だね。今度のテスト、また競争だよ!」と言うと先に教室へと入っていった。
授業中も先生の話に集中できなかった。
頭の中では、昨夜兄からされたことと、今晩もあんなことをされるのだろうか?と言うことばかりを考えていた。
英語の授業中、先生から教科書を読んで訳すように言われて、慌てて立ち上がったが、その途端にパンティの細い紐が無毛の股間に食い込み、クリトリスを擦って危うく声を上げるところだった。
女性の先生が「おやっ、どうしたの?」と心配してくれたが、玲於奈は「申し訳ありません、先生。直ぐに..」と言うと、きちんと足を揃えて真っ直ぐ立って、教科書を美しい発音で読み、そしてきれいな日本語に訳した。
学校中には、そんな玲於奈に憧れて、友達になりたい、いや百合として恋人になりたい、と真剣に思っている女の子も多かった。
同じクラスの由梨香は、玲於奈と違って活発な女の子だが、裏表が無く玲於奈に対していつも率直に話をしてくれる。
周りからは高嶺の花のように見られている玲於奈も、由梨香には気を使うことなく本音で話をすることができた。
でも、今日からはそれも出来ないんだ..。
由梨香、ごめんなさい..。
皆がいる学校で泣くわけにはいかなかったが、玲於奈は泣きたくてたまらなかった。
その日1日、学校はなんとか乗り切れた。
体育が無く着替えたり身体を動かしたりする事が無かったのが幸いだった。
放課後、心配だから家まで送ると言う由梨香を何とか断って、玲於奈はいつものバスに乗った。
パンティが気になって空いてた席に座ったが、次のバス停で高齢のおばあさんが乗ってきて近くに立ったから、席を譲らない訳にはいかなかった。
同じバス停で、50歳前くらいの変な男性が乗ってきたが、その男性が不必要に玲於奈の近くに立った。
いやだなあ、痴漢とかじゃなかったら良いのに..。
しかし、玲於奈の嫌な予感は当たった。
譲った席に座ってもらったおばあさんがコックリコックリと居眠りをしてるのを良いことに、その席の前で男性は玲於奈のスカートの上から尻を撫で始めた。
恥ずかしくて声が出ない!
いや、やめて!
心でいくら叫んでも無駄だった。
男性の手は、玲於奈のお尻全体を撫で、何かを探してるような感じだったが、パンティの横の紐を探り出したようだった。
どうも男性もおかしいと感じ始めたようだ。
この女の子の下着のシルエットがおかしい?
普通の女の子の穿くパンティの太股の縁が触らないじゃないか?
そのうち男性の手は、玲於奈の穿いているパンティの尻に食い込む紐を探しだした。
えっ?こんな純情そうな女の子が紐のティーバック?
玲於奈は自然に身体がガタガタ震えだした。
恐いのだ。
私があんなエッチな下着を穿いてるってこの人に知られたら、私どうなっちゃうんだろう?
脅かされて、お兄ちゃんからされたのよりもっと酷いことをされちゃうかも..。
危ないところで玲於奈が助かったのは、寝ていると思っていたおばあさんが、ゴホンゴホンと咳をしてくれたからだった。
玲於奈と男性が驚いておばあさんを見ると、おばあさんが男性を睨み付けてくれていた。
男性は次のバス停でこそこそとバスを降りた。
おばあさんは玲於奈に小さな声で、「男は皆恐いからね。お嬢ちゃん、気を付けてね。」と言ってそのまた次のバス停で降りたが、玲於奈はたまらずすすり泣いてしまった。
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