剃刀の当たる感触は、痛くはなかった。
いや、かえって心地よかったのだ。
その心地良さと、大切なところに刃物を当てられていると言う恐さがない交ぜになり、玲於奈の興奮が進んでいた。
ああ..、お兄ちゃんから私のエッチなところ、全部見られてるんだわ。
それも玲於奈の興奮を高めた原因だった。
幸雄も妹が興奮してきたのは、分かっていた。
周囲を剃ってる時に、自分の手が妹の性器に触ると、クリトリスが硬くなっているのを感じられた。
思いきって、ぐいっと割れ目を左右に広げた時は、妹の小さな膣口付近が照明の明かりを反射してキラキラとなっているのも見えた。
卑猥だが美しかった。
陰毛を剃り終わって、妹の肌に不着した毛をティッシュで拭い取ると、幸雄はそのまま玲於奈の性器やアナルを指で弄り始めた。
クリトリスの包皮をくいっと剥き、膣口から染みだした愛液を塗りつけて、指捏ねてみた。
「ひっ!」玲於奈は顔を仰け反らしたが、幸雄は捏ね続け、さらにひくひくするアナルにも愛液を塗りつける。
「いや!そこ、いや!」
玲於奈は驚いてアナルへの責めを嫌がったが、幸雄は構わず責め続けた。
指を立てたようにしてアナルを擽り、さらにその指をアナルに捩じ込もうとする。
「いや!お尻、汚いよ。お兄ちゃん、やめて!」
それでもクリトリスとアナルへの同時攻撃は続いた。
クリトリスを捏ねあげられた後、きゅっと強く剥かれた途端に、玲於奈は再び「ひっ!」と悲鳴を上げて顔を仰け反らしたが、その時にアナルにも兄の指が侵入していた。
「やだ!やだよ。お兄ちゃん、お尻抜いて!」
妹の懇願にも関わらず、幸雄は妹のアナルに入った指を捏ね回した。
玲於奈は必死にお尻に力を入れたが、同時に責められるクリトリスへの刺激と同調して、玲於奈にいやらしい刺激を与え続けた。
玲於奈はいやらしい事をされる不安より、自分の身体がそれに不思議な反応を示し始めたことへの不安が高まった。
「私、どうなっちゃうんだろう..」
気持ち悪く痛い筈の兄からの責めが、耐えている内に口では「やめて!」と言ってるのに、心では「やめて欲しくない..」「お兄ちゃん、もっと...」となってきている。
だめよ!してるのは、お兄ちゃんなのよ!
これって近親相姦っていって許されないことなのよ!
そう自分に言い聞かせても、心の中には「お兄ちゃんだから、なぜいけないの?私のこと、一番知ってる人なのに。」「私、お兄ちゃんのこと、ずっと好きだったじゃない。これで、いいのよ。」と囁く悪魔のような自分がいた。
その時はもう、玲於奈はハアハアと荒い息をして、兄の愛撫に腰をくねらせ、時には腰を自分から突き出すようないやらしい反応を見せていた。
幸雄も整った顔立ちの妹が、時に眉をひそめ、時に泣きそうで、時に恍惚としたような表情をする様子を見て、「玲於奈、感じてくれてるな。」と察した。
すると、それまで疎ましく、性の捌け口としか考えなかった妹が、何故かとても可愛く感じたのだ。
妹としてだけで無く、女としてだけでも無い。
とにかく、「俺は玲於奈が好きだ!もっと、もっと虐めて可愛がってやりたい!」と思ったのだった。
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