そんなおばさんたちにけんじが、「こういう飲み会にはつきものの王様ゲームしてみませんか?」と言い僕に割り箸を用意しろと言った。
おばさんたちはキャーキャー言いながら、母親は「なにそれ?」と真顔で言うと、あけみさんは「えーっ、おばさんになにかいやらしいことでもするつもりなの?」とけいこさんと笑いながら、「やろう、やろう」と乗り気だった。
最初はたわいもない王様の質問に答えるだけだったが、何巡目かしてけんじが王様になると、「それでは全員に聞きます。初体験はいつ誰と?あっ男はいいや」と言い出した。おばさんたちは「えーっ、そんなこと言わないとだめ?」「なんか私たちだけなんてずるいわよね」とか、特に嫌がっている様子もなく、母親もニコニコしながら「いやだー、なんか恥ずかしいわ」と笑いながら、「けんちゃんはどうなの?」と僕に聞いてきた。
けんちゃんに反応したのは僕よりもけんじのほうで、「僕は高校の時にバイト先で知り合った人妻でした」と言い、僕とたかしは別に関心もなかったが、おばさんたちは「ほんと?人妻っていくつぐらいだったの?」と前のめりで聞き出して「あの時で30歳って言ってたので、今は35歳くらいかな?何回かしたけど、その後その人妻が辞めちゃって」と嬉々として言った。
するとけいこさんは「ひろみさんは?」と母親に話を振ってきて、「えーっ、けんちゃんがいるし」と躊躇いながら「高校生の時、部活の先輩と先輩の家で」と答え、僕は母親の初体験を聞いてしまった。
それからけんじはさらにおばさんたちにお酒をすすめて、王様になったままで、「それではまた全員に聞きます。一番最近したのはいつ、誰とですか?王様の命令は絶対です」と言い出した。
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