まず僕たちが自己紹介をして、それから母親たちの自己紹介が始まった。
最初に母親が自己紹介をしてからおばさんたちが自己紹介をした。
1人はけいこさんと言い母親の3つ上の48歳で旦那さんと独立した息子さんがいるらしい、もう1人のあけみさんは46歳子供はなく旦那さんと2人だと言うことだ。1人が自己紹介をするたびにけんじはわざとらしく「そんなお年に見えないです」とはしゃぎたてた。
確かに母親も含めて3人とも普段からスイミングに通うくらいなのでスタイルはよく若く見えると思う。それに有閑マダムだからか、それとも気合いを入れて来たのか、宅飲みなのに3人とも高そうなスーツやワンピースを着ている。母親の身長が160cmでけいこさんは母親よりも背が高く170cm近くあり、あけみさんは母親と同じくらいだ。
けんじが待ちきれないと「早く乾杯しましょう。かんぱーい」と勝手に仕切り、飲み会が始まった。
おばさんたちは僕たちの学校のことや僕たちの関係というか、普段どんな遊びをしてるのかを聞いてきて、たかしは何かを聞かれても「あっ、はい」「そうですね。そんな感じです」くらいしか言わないが、けんじは合コン慣れというか女性慣れしてるので学校のことや僕たちのことを面白おかしく話をして、またおばさんたちにお酒をすすめて場を盛り上げていた。
お酒も最初のビールから父親のウイスキーに変わり、けんじが僕たちのは作らないが、おばさんたちに水割りを作って飲ませていた。
僕は母親の前ではしゃぐ気にもなれず、酒の強いたかしはいつものように1人で黙々とグラスを口に運んでいた。
その頃になるとけんじに飲まされていたおばさんたちは酔いが回ってきたのか濃い目のファンデーションを塗った顔から首筋にかけて紅くなってきて、それでなくてもおしゃべりなおばさんたちはかなり饒舌になってきた。
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