パリは深夜だろう、そう思っていたがすぐに返信が来た
「ありがとうございます」中野巧からだった
「深夜にすいません」
「いえ、bebe pleure」
「?」
「失礼、赤ん坊が夜泣きしてる」
「幸せそうですね」
「すいません」
「話を戻します。わたしも妊娠しています。この子は日本の法律ではあなたの子供となります。認知してください」
「深い事情は詮索しません。あなたが幸せになれるなら認知します」
「ありがとうございます、月曜の10時に離婚届を提出します」すでに巧の名前は記入してあった。
「よろしくお願いします」
「それではお幸せに」
これで貴教の赤ちゃんを産める目を閉じ、母は息子との思い出に浸った。
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