「それじゃ今日、家来る?」美咲がはにかみながら言った
「ママにはノンくんが来るけど邪魔しないでってメッセしとく」
「了解」貴教が立ち上がると木陰から人影が現れた
「島田先生」美咲が後ずさった
「仲がいいのは良いことですけど、ここは学校ですからね」
「ええ、そうだ、そろそろ昼休み終わっちゃう」天敵の出現に美咲は校舎に向かって走り出した。美咲を追いかけようとする貴教の腕を教師が掴んだ。
「校内での不順異性交遊は困りますよ、ご主人様」耳元で囁く
「ああ、お前は今晩オナ禁だな」貴教は振り返る美咲を目で追いながら囁いた
「土曜の心理学の授業、女心の壁にぶつかったんですか」
「そんなところだ」
「それでは、授業料は当日前払いでお願いしますね」
「ああ」
「いけない、よだれが出ちゃう」チャイムが鳴って貴教はようやく解放された
「まったくあのちび島ったら、いつも邪魔するんだから」下校中、美咲は女教師の悪口を言いながら貴教と一緒に歩いていた。身長145センチの島田先生は3年生のほとんどの生徒より身長が低い。美咲がふいに壁に向かって得意の回し蹴りをくらわせた。
「おい、壁まで勃起させる気か」貴教がたしなめる
「じゃあ、もう一回ノンを」貴教の正面で回し蹴りを披露する美咲
「早すぎて見えなかったよ」
「もう~、それだからあたしに勝てなったのよ~」言った後、美咲はしまったと思った。母に貴教を傷つける言動は慎むように言われているのだ
「ごめんね、ノン」
「いいよ、今更」
「あたし、今日がんばるから」美咲が貴教と腕を組んだ
「おう」二人は内藤家に着いた。
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