朝が来た。美佐子は学校に電話した。担任の島田莉穂先生に電話先生に電話を次いでもらい、息子が微熱があるので学校を休ませたいと告げえた
「お大事になさってください。絶世のイケメン少年がお休みだと女子生徒が心配しますので」このニックネームが彼女が言い出したのだと思い出した。
「ええ、ありがとうございます。本人に伝えて今日は安静にして、明日には登校するよう本人に言って聞かせますので」美佐子は20代前半の女教師にライバル心を抱いた自分をたしなめた。
「島田先生に微熱で、明日は登校するって電話しといたわよ」ベッドに横になりスマホをいじっている息子に母は優しく言った。ベッドに腰かけると息子の髪を撫でた
「先生何か言ってなかった?」
「絶世のイケメン少年が休むと女子が寂しがるって」
「ええ~、あの先生僕が美咲ちゃんといっしょにいるとすぐ、不順異性交遊は禁止ですよって言うんだよ、自分は誰もいないとこで僕のことべたべた触るくせに」
「そうだったの、もうノンは何にもママに話してくれないんだもん。ママ、ノンが外でモテモテだと心配だな~」甘えた声を出す母。
「大丈夫だよ、美咲ちゃんと付き合ってるの皆知ってるし、それに美咲ちゃん僕より強いんだから誰も僕に言い寄ったりしないよ」
「そうね、美咲ちゃんならノンの彼女にピッタリね。可愛いし、お姉ちゃんみたいにノンの面倒みてくれるし、それに強いし、ノン1回も勝てなかったよね」
「うるさいな~」頬を膨らます貴教のスマホにメッセージが届いた。美佐子の目にもそのメッセージが見えた
「土曜日、予定通り来れる?美咲ちゃんと約束してるの?」母にメッセージを読まれて貴教はベッドに正座をした
「ママ、美咲ちゃん家に土曜泊りに行く約束してました。ごめんなさい」頭を下げる息子の髪を撫でた
「どうして、謝るの?ママはダメだなんて言ってないわよ」
「ええ、でもママ」
「美咲ちゃんとの約束はいつしたの?」
「昨日の下校の時」
「だったら約束を破っちゃだめよ。美咲ちゃんだってやっとの思いでノンを誘ったんでしょ。女の子には優しくしてあげて。ママは大丈夫よ。いつでもノンのイチャイチャ出来るんだから。でも美咲ちゃんは土曜がチャンスだと思ってノンを誘ったんだから」
「そうかもしれないけど…」
「好きな男の子に冷たくされると女の子は悲しいものよ、わかってあげて」
「うん」
「でも、赤ちゃんできないように気お付けて」母は耳元で囁いた。
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