電話の主は叔母からだった。叔母は母真由美の姉である。
叔母の子供、和美とは年が近く小さい頃よく可愛がってもらった。
叔母「智也君久し振り、元気してる?」
俺「お久し振りです。どうしました?」
叔母「実はね、和美が来年東京の大学を受けるんだけど下見と観光で行きたいって言ってるんだけど智也君に案内頼めないかなぁって思ってね」
俺「いつですか?」
叔母「今度の週末なんだけど」
俺「土曜はバイトなんで日曜ならいいですよ」
叔母「ありがとう、じゃあ和美に電話させるからよろしくね」
俺「わかりました」
和美は俺の一つ下で小さい頃はお兄ちゃんと慕ってくれ、よく遊んだものだ。
ここ五年ほどは会っていないが大人になったんだろうな。
翌日和美から電話があった。
和美「お兄ちゃん、久し振り」
俺「おー、久し振りだな、叔母さんから聞いてるよ」
和美「あのさぁ、土曜から行ってもいいかな?」
俺「土曜バイトでいないぜ」
和美「そっかぁ、真奈美お姉ちゃんは?」
俺「ちょっと待ってて」
俺「いるみたいだわ」
和美「じゃあ土曜は真奈美お姉ちゃんにお願い出来ないかな?」
俺「大丈夫みたいよ、じゃあ泊まるの?」
和美「いい?」
俺「いいんじゃない」
和美「ありがとう、じゃあお願いします。真奈美お姉ちゃんにもよろしくね」
こうして和美が来ることになった。
俺は真奈美に俺たちの関係がバレると面倒くさくなるので隠すように釘を刺しておいた。
和美が来る日がやって来た。
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