行為が終わるとすぐに父はその場を立ちさりました。母の起床時間が迫っているためでした。私は快感の余韻でしばらく床にへたり込んでいましたが、いつまでもそうしているわけにはいきません。ふらふらと立ち上がり、シャワーを浴びていました。父に触られた感覚、父が私の中にいた感覚がずっと残っていて、気持ち悪いのと気持ちいいのが半分半分、そしてなにより罪悪感でいっぱいでした。そうしていると母が二階から降りてくる音がします。
「美憂?」
少し遠くで聞こえる母の優しい声も今は罪悪感から緊張と不安でいっぱいになるだけで、とにかく今は声をかけないで欲しいと願うばかりでした。
「めずらしいね、朝からシャワーなんて。どうしたの?」
脱衣所で発せられた声にドキリとしました。
「う、うん。なんか暑くて、汗で気持ち悪かったから」
母が不審に思って浴室の扉を開けたりしないか不安で、心臓がバクバクいっていました。万が一扉を開けられれば、臭いや私の反応でバレてしまっていたと思います。
「そう?あ、シーツを替えるなら後で洗濯機に入れといてね」
母はそう言ってすぐにリビングの方へ向かっていたようでした。緊張が解けた瞬間、あそこからどろりと漏れでる感覚がしました。父の出した白濁が太ももを伝ってダラダラと流れ出ていました。母に言えない大きな秘密を抱えてしまった…いろんな気持ちがいっぱいになってボロボロと涙がでました。リビングから漏れ聞こえるテレビの音を聞きながら、父の感覚ごと洗い流そうと必死でシャワーを浴びました。
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