週末は少なくても両親のどちらかが家にいた。俺はそれをいいことに家を空けることが多かった。行先は白鳥先生のマンションだ。小学校の卒業式の三日後、俺は先生のマンションでこっそり会うことになっていた。
「ノン君、大きくなったね」
「先生に褒めてもらいたくて、何事も頑張ったからね」
「そうね、ほんと勉強もサッカーも頑張ったわ。身長も20センチも伸びて、先生より大きくなっちゃって」背を比べようとする先生を俺は抱きしめた。
「先生、ずっと好きだった」
「こら、先生をからかっちゃだめよ」
「先生」俺は先生の口唇を奪った
「やめて~」先生は俺を突き放した
「ごめん、先生、俺、先生のこと大好きで大好きでどうしていいかわからなくて」涙があふれてきた。先生に嫌われてしまう、幼いおれはどうしていいかわからなくなっていた
「ノン君、落ち着いて、先生もびっくりしただけ、だからもう泣かないで」先生は俺を見つめ、微笑んだ。
「先生」
「ノン君、先生もノン君のこと大好きだったみたい」俺の頬に手をそえた先生は俺を引き寄せた。
「ノン君、卒業おめでとう」先生の柔らかい口唇が俺の口唇に触れたそのまま30秒間俺たちは動かなかった。心臓の鼓動だけが激しく生きている喜びを謳歌していた
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