小学校でサッカーをやっていた俺がバスケに転向した理由は始めたのが遅かったからだ。どれだけ頑張っても幼稚園から始めている連中にはかなわず、ポジションもバックスのみだった。誰よりもグラウンドを走り回り、手柄はフォワード、それが悔しかったのだ。だがそんな俺を白鳥先生はいつも見てくれていた。
「ノン君が一番頑張ってるの先生は知ってるから」試合が終わるといつもそう言ってくれた。
中学に入ると身長が170近くあった俺はバスケ部に誘われた。俺に声をかけてきた2年生の女子がメチャクチャ可愛かったのもあって、バスケ部で体験入部、身体能力がほとんどの2年生より上だったため、1年の後半でレギュラーになっていた。二年でS玉県で5本の指に入る強豪チームとなった
その日、あんなちゃんは一人で俺の部屋を訪ねてきた。
「あんな、勉強やパソコンでは遥ちゃんにかなわないんです」そう言って少女は軽く下を出した。
「あんなちゃん、可愛いね」俺は微笑んだ。内心あざとい小学生に苦笑いをしたのだが
「お兄さん、彼女とかいますか?」
「いや、いないよ」
「え~、嘘、凄いカッコいいし、スタイルも抜群なのに~」
「そうかな、あんなちゃんも学校では人気者なんじゃないの?」
「それが、そうでもなんいんです。お兄さんに相談にのってもらいたくて」
「どうしたの」俺はベッドの俺の横に座るように軽くベッドをたたいた
「失礼します」隣にすわった少女は微かにメイクをしていた。そしてフルーティな香りが俺の鼻腔をくすぐった
「いい匂いするね」
「ありがとうございます。あんな、実はクラスの女の子から嫌われているんです。子役オーディションとか行ったりしるから、必ず結果聞かれて、落ちると白い目で見られるんです」
「そうか、大変だね、女の子の世界は」
「お兄さん、あんな兄弟とかいないから、頼ったり甘えたりできるひといなくて」
「あんなちゃん、元気だせよ」俺は少女の髪を撫でた
「お兄さん」少女は俺に抱きついた
「あんな、お兄さんのこと好きなんです」あんなちゃんは俺を見つめた
「お兄さん、あんな早く大人になりたい」少女は俺を見上げ、目を閉じた。その時、遥の声がした
「あんなちゃん、早く続きやろうよ~」
「あんなちゃん、遥が呼んでるから、また今度相談にのるよ」俺は少女を部屋の外に連れ出した
あんなちゃんが帰った後、遥が俺の部屋に来た
「お兄ちゃん」
「おお、あんなちゃん帰ったのか」
「うん、お兄ちゃん、あんあちゃんとキスしようとしたでしょう」
「おい、何言ってんだよ」
「遥、覗いてたんだ」
「その、なぐさめてたら、あんなちゃんが目をつぶったっていうだけだよ」
「お兄ちゃんは遥と違ってモテるでしょ、遥お兄ちゃんがどんどん遠くに行っちゃっうようですごく寂しい」遥は泣いていた
「遥、泣くなよ」ベッドの俺の隣に座った遥は、華奢で可愛らしいあんなちゃんに比べると二回り位大きく感じた
「お兄ちゃん、昔は遥一緒にお風呂に入ったり、同じベッドで寝てくれたりしたのに、最近は遥を遠ざけてる」
「何言ってんだよ、遥、お兄ちゃんは大人の男なんだよ。その、昔みたいに一緒にお風呂に入ったりはできないよ」
「じゃあ、一緒に寝てくれる?」
「いや、それもその、ふたりとも成長したから、シングルベッドに一緒に寝るのはその」
「やっぱり、遥が太ってるからだ。お母さんが6年生までは太っていなさいって言うの、だけど遥もういやだ、オッパイが大きくなくてもいい」
「お母さんが言ったの、太りなさいって?」
「うん、大人になってから太ってもオッパイは大きくならないって、お母さんオッパイが小さくて損したから、遥は小学生のうちは太っていて、中学に入ってからは綺麗に痩せていけば、オッパイは大きいままだって」それは一理あると思ってた。確かに小学5年生で遥はDカップくらいのバストだ。
「お兄ちゃん、遥明日からトレーニングして痩せる。だからお兄ちゃんも応援して」
「ああ、わかったよ遥、頑張れ」
「お兄ちゃん、今でも遥のこと好き?」
「ああ、大好きだよ」
「それじゃ、昔みたいにチューして」
「ああ」小さいころ俺は寝る前に遥の頬によくおやすみのチューをしてやっていた、頬にチューをしようとすると
「あんなちゃんとは口唇にしようとしたくせに」
「俺たちは兄妹だぞ」
「いや?」
「それじゃ、絶対可愛くなってお兄ちゃんを挑発するようになるか?」
「うん、なる」妹の笑顔は可愛かった。そして俺たちは口唇を重ねた
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